サステナビリティ
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成長と生産性向上に向けた人的資本投資

人財開発・育成

人財育成に関わる基本方針

サッポログループは、人財はすべての価値創出の源泉であると考え、人財の成長を通じて企業価値向上を牽引することを目指しています。多様性の促進、経営人財育成、DXやグローバル等スピードある成長に向けた積極的な人的資本投資の実行や、それぞれが個々の強みを最大限に発揮し、主体的なキャリア形成ができるようグループ全体で推進しています。サッポログループで働く多様な人財が、心身ともに健康で、元気で明るく前向きなエネルギーをもって新たな領域に挑戦・越境し、次々と新しい価値を創出できる企業を目指し、社内環境整備に取り組みます。

人財育成プログラム

サッポロホールディングス

中期経営計画で目指す「海外事業の成長」「コア事業における収益力向上」を実現するため、スピードを上げ集中投資する人財として経営、グローバル、DX・ITの3つを掲げ、人財確保・育成を重要課題と位置付けております。

経営人財育成

サッポログループサクセッションプランを通じ、経営人財の潤沢な確保を目指し、グループ各社にて計画的育成を進めています。

経営人財育成

グローバル中核人財

KPIである100名の人財確保に向け、人財要件定義、育成配置・教育プランを構築、人財育成に取り組んでおります。

グローバル中核人財

DX・IT人財育成プログラムで「全社員DX人財化」推進

DX・IT人財育成プログラムで「全社員DX人財化」推進

DX事業環境整備の一つである「人財育成・確保」の取り組みとして、「DX・IT人財育成プログラム」を2022年よりスタートさせました。このプログラムは、外部の教育プログラムを活用しながら、DX・IT案件を推進できる人財の拡大を目指すもので、3つのステップで構成されています。
最初の「全社員ステップ」では、全社員約6,000名を対象として、eラーニングを通じてDX・ITの基礎的知見を備えた人財の育成を目指します。その後の「サポーターステップ」で900名規模のDX・IT推進サポーター、「リーダーステップ」で200名規模のDX・IT推進リーダーを育成し、2023年までにグループ全体の戦略推進力の向上を図ります。
そして、2024年以降は、社内で自走的に人財育成ができる体制を構築する計画です。その後はリアル・バーチャルでのコミュニティ形成や、育成後の活躍の場をつくるなどの継続的な人財育成施策により、DX・IT人財のさらなる拡充を目指します。

DX・IT人財育成プログラムで「全社員DX人財化」推進

グループ人財育成施策

分類 施策 2024年
人数(人) 延べ時間(時間)
経営人財育成 LDP(Leadership Development Program) 8 396
外部研修への派遣 33 1,169
グローバル人財育成 GPC(Global Resource Development Program for Coming Generation) 8 674
GLE(Global Leadership Essentials) 8 330
役割変更時研修 役割変更時研修 331 3,273
新入社員研修 新卒新入社員研修(グループ合同) 76 608
キャリア入社専門職研修 15 60
自己啓発支援 通信教育 562 -
語学学習支援 97 -
ダイバーシティ推進 女性のキャリア形成支援 59 405
女性の外部団体派遣 45 988
法務勉強会 法務勉強会 427 467
DX・IT人財育成 グループ全社員向け 6,000 42,000
事業場推進人財育成 19 422
DX・IT高度人財育成 10 878

施策ごとに対象人数と延べ時間を集計して掲載しています。

人財育成投資(SH+4事業会社)百万円

このように、経営基盤である人財への積極的な投資として、経営人財、グローバル人財・DX・IT基幹人財育成や支援型マネジメントの進化やリスキリングに関わる取り組みを実施した結果、サッポロホールディングス+4事業会社の2024年人財育成投資額は286百万円となりました。

サッポロビールの人財育成の取組み

サッポロビールの人財育成の取組み

サッポロビールの人財育成ビジョンは、サッポロビールの「これから」を創る、挑戦し成果を創出する人財の育成となっています。
その為の育成方針は、「自分のキャリアは自分で切り拓く」ことをサッポロホールディングスと共通して掲げています。
ひとりひとりが自己実現への物語を描けるように支援し、お互いに教え学び合い切磋琢磨し合う施策を提供し、その学び・気づきがそれぞれの現場で実践され、成果に繋がる機会を創出していきます。
また、多様 な人財の理解を深め、一人ひとりの力を引き出す管理職のマジメント力の強化に努めています。管理職向けの評価者研修として「心理的安全性」や「1on1実践」などをテーマにした研修を毎年開催しています。

サッポロビールの主なキャリア形成支援施策(体系図)

サッポロビールの主なキャリア形成支援施策(体系図)

サッポロホールディングスを含む

TOPICS

第4回「プラチナキャリア・アワード」で優秀賞を受賞

第4回「プラチナキャリア・アワード」で優秀賞を受賞

サッポログループは、すべての従業員を会社の宝である「人財」と位置づけ、人財の個性と実行力こそがブランドをかがやかせると考え、心身ともに健康で明るく前向きに新たな領域に挑戦・越境し、当グループで働いていてよかったと思える企業を目指しています。全ての従業員に「自分のキャリアは自分で切り拓く」ことを推奨し、多岐にわたる学びの機会の提供とともに主体的にキャリア形成が行える様々な制度、仕組みを構築しています。
このような取り組みを評価いただき、第4回「プラチナキャリア・アワード」において、優秀賞を受賞しました。

※ 主催:(株)三菱総合研究所、協力:東洋経済新報社、後援:厚生労働省、東京証券取引所

サクセッションプラン(後継者育成計画)の策定・運用

次世代のリーダーを担う人財の発掘と育成を目指し、サクセッションプランを策定・運用しています。
経営者育成施策に毎年約40名を派遣したり、ストレッチアサインメントを軸とした経験の場を与えるなどして育成に努めています。半期に一度、経営会議で進捗確認と育成計画の見直しを図っています。

「チューター制度」による新入社員研修

「チューター制度」は、サッポロビールが1988年に導入し、20年以上にわたり企業文化として受け継がれてきた新入社員教育制度です。同一職場内の先輩をチューターとして任命し、チューター研修を受けたそのチューターと所属長を中心とした所属部署メンバー全員で新入社員をきめ細かく指導していきます。
新入社員は、業務の悩みや不安を相談することで安心でき、モチベーション向上や早期戦力化につながります。一方、チューターも、新入社員と真剣に向き合うことで指導する技術を学んだり、新たな気づきを得ることでよい成長の機会となります。
新入社員は入社翌年3月までの期間、月1回、学んだことや疑問をレポートにし、それに対してチューター、上司が順に確認・コメントを記入します。上司は、チューターに対するコメントもします。上司が教育にしっかりと携わることで、現場全体で新入社員を教育する意識が形成されています。
また、これらは社内イントラ上で公開されており、新入社員は同期の仕事ぶりやほかのチューターのコメントを見ることで良い刺激となり、相互啓発につながっています。
今後、会社を取り巻く環境が次々と変化していくなかで、「人財」の成長が非常に重要です。チューター制度は新入社員の成長、チューターの成長、現場の成長、ひいては会社の成長につながるサッポロビールのDNAであり、今後も継続・活性化していくことが重要であると認識しています。

TOPICS

「自分のキャリアは自分で切り拓く」為の“公募型研修”

「自分のキャリアは自分で切り拓く」為の“公募型研修”

自分の課題感を克服するきっかけを掴む
年初にイントラネット上で「受講してみたい研修テーマ」に関するアンケートを実施し、多くの票を集めたテーマを中心に、公募型研修を実施しています。
毎回募集開始直後に定員に達してしまう人気施策です。「マーケティング基礎」や「財務基礎」等、毎年複数のテーマを取り上げ、社員の学びを啓発しています。
この施策を通して、学びの機会が与えられるのを待つのではなく、自ら手を挙げて取りに行くという風土づくりに繋げていきます。

TOPICS

世界のSAPPOROへ、若手グローバル人財育成プログラム「GPC」

世界のSAPPOROへ、若手グローバル人財育成プログラム「GPC」

海外事業を担う人財を育成するために「GPC」
(Global Resource Development Program for Coming Generation)というプログラムを毎年実施しています。
国内における異文化理解プログラムや外国人講師によるネゴシエーションやプレゼンテーションプログラムだけでなく、グループ会社が存在するシンガポールやベトナムにも訪問し、海外での実践研修も組み込んでいます。
シンガポールでは大きな存在感をもつポッカシンガポール社での研修や、様々な文化の街を訪れ、現地の人々とのコミュニケーションによりアウトプット力の向上を図るなどのプログラムを実施、またベトナムではサッポロベトナム社の製造拠点訪問や現地で展開している日系企業へ訪問し意見交換するなど、様々なプログラムを導入しています。
また、2023年より、GPC修了生を対象に、グローバルリーダー育成を目的としたGLE(Global Leadership Essentials)プログラムを開始しました。

サッポロ技術アカデミー

実践的な研修によりスキルアップ

従業員満足から、お客様満足・感動へ!この考えをもとに技術アカデミーは、主にサッポロビールのものづくりに関わるメンバーを対象に20以上もの研修コースを提供しています。中でも「醸造技術研修」は、営業メンバーも含めた各受講者が5Lのビールを、原料配合からびん詰までの全行程にわたって、五感で体感できるように独自の設備で手づくりします。そして、各人がびん詰後、自製のラベルを貼り、最終製品として「自ビール」を完成させ官能評価します。これにより、ビール造りの原則を学ぶことができる研修となっています。

また「メカトロニクス研修」をはじめとした工程制御に関連する研修を設け、複雑・高度化と自動化の進んだ設備の理解を深め、問題解決能力の向上に結びつけています。更に、経営面から必要とされる経理の基礎知識を体系的に学び、収益向上に貢献することを目的とした「経理研修」などにも取り組んでいます。

当アカデミーからは開設29年でのべ7000人を超える修了者を送り出しており、サッポロの品質を人財面から支える重要な役割を担っています。

サッポロ技術アカデミー
「醸造技術研修」では、原料配合からびん詰までの全行程を独自の設備で手づくり
サッポロ技術アカデミー
「メカトロニクス研修」では、工程制御に使用されている設備を用いた実践的な研修を実施

所在地

〒425-0013 静岡県焼津市岡当目10

ポッカサッポロフード&ビバレッジの人財育成の取組み

ポッカサッポロフード&ビバレッジの人財育成の取組み

理念体系「私たちの使命」を実現するために、個人と組織の成長を促進する取り組みをしています。
お客様のニーズや環境変化に対応した新たな発想による価値の創造を目指し、主体的な意識や顧客視点、戦略的思考、マネジメント等に関する学習機会を提供することで、各社員や組織が「自立的に行動し、挑戦し、やり抜く」ための支援をしております。

ポッカサッポロフード&ビバレッジの主なキャリア形成支援策

各種研修
階層別研修
選抜/指名型研修
公募型研修(スキル)/論理思考力、課題解決能力
公募型研修(マインド)/キャリア形成、セルフリーダーシップ
職種別専門研修
海外研修プログラム
自己啓発支援
通信教育の受講料補助
資格取得奨励制度
語学学習支援
短時間型ワークショップ
サッポロライオンの人財育成の取組み

サッポロライオンの人財育成の取組み

各人の役割と責任に応じた仕事の成果を適正に評価し処遇することで、働きがいと仕事のやりがいを高め、「成果を生むことができる人財集団企業」をめざしています。
キャリアアップを目的に、日常業務に直接結びついた内容の職種別研修をはじめ、階層別研修や自己啓発支援制度などを導入しています。自己啓発支援制度としては、通信教育や資格取得支援制度を活用しながら専門知識・技術取得を支援し、スキルとホスピタリティマインドを高め、より一層、お客様のニーズに応えられる従業員の育成に努めています。

サッポロライオンの主なキャリア形成支援施策

階層別研修
支配人リーダーシップ研修
店長職マネジメント研修
調理長研修
問題発見力強化研修(中堅社員向け)
キャリア採用入社者フォローアップ研修
職種別研修
サービストレーナー養成研修
調理実務研修
新入社員調理研修
各種業務実務研修 など
自己啓発支援制度
資格取得支援(ソムリエ、調理師、ふぐ調理師、レストランサービス技能士、衛生管理者 、メンタルヘルス・マネージメント検定、防火防災管理者など)
通信教育負担金補助、オンデマンド研修動画視聴(140種)
サッポロ不動産開発の人財育成の取組み

サッポロ不動産開発の人財育成の取組み

自分も仲間も会社の明日も楽しみだと思えるように、未来を創造し、挑戦意欲をもち、自ら変化し成長し続ける人が増えている状態を目指しており、大幅に人的投資を増大。
業務上有益な資格に加え、「不動産のプロ」として活躍する上で必要な専門資格の取得を奨励し、会社が必要な費用を負担する公的資格取得支援制度を設けています。2024年より不動産関連の3つの資格(ショッピングセンター経営士・ビル経営管理士・不動産証券化協会認定マスター)取得への挑戦を推奨し、資格取得報奨金も2倍に増額しました。スキルマップの活用を通して個々人のスキルアップを図り、自身の更なる成長に繋げています。また能力開発費をアメリカの平均値並みに人的投資を増大して年間を通しe-ラーニングなどを実施しています。
DX人財化推進に対し、全社員DX・IT推進サポーターとして育成して2026年までにDX・ITリーダーを15名育成・配置を目指しています。全社員に対してITパスポートやG検定の資格取得推進、積極的なリスキリング機会の提供を行っています。

保持推奨資格と業務への活用事例

資格
担当業務
活用例
一級建築士
技術
建物の企画立案、設計・施工のマネジメントなど
宅地建物取扱士
テナント営業
賃貸借契約締結時の物件に関する重要事項説明など
不動産証券化協会認定マスター
不動産投資
VA流動化投資・不動産私募ファンドへのエクティ投資
サッポログループ物流の人財育成の取組み

サッポログループ物流の人財育成の取組み

サッポロ・ロジスティクス★人づくり大学(通称:ロジ大)

ロジスティクスを取り巻く厳しい環境変化の時代において、人財育成を最重要課題のひとつと捉え、グループ全体のロジスティクス改革を推進する人財育成、開発を目指し、2019年よりロジ大を開校し運営しています。毎年グループ各社からロジスティクス部門だけにとどまらず様々な部門から参加し、2024年までに延べ114名が修了しています。ロジ大では、ロジスティクスの基礎知識の習得から事業戦略に繋がるSCMを起点とした課題提起に至るまで幅広い活動の機会を提供しています。受講生同士が交流、切磋琢磨することでロジスティクスをより深く考える場となっています。
ロジスティクスと経営は密接な関係にあることから、ロジ大受講生だけではなく、経営層をはじめグループ従業員全体を対象とした学びの場の提供にも取り組んでいます。その一つであるオープンセミナーでは、社外から著名な講師を招いて経営・組織・現場・DXなどのバリューチェーンに跨る課題について講演頂いており、グループ従業員がロジスティクス課題を自分事として捉えるための好機となっています。

ロジ大学

健康経営

サッポログループで働く人財の安全と健康への取り組み方針

サッポログループでは、人財戦略の大きな柱である「健康、安全・安心、人権尊重を推進し個の持てる力を100%発揮できる」環境づくりを強く推進しています。当社で働く全ての人財(業務委託社員等を含む)の安全と健康の確保を第一優先とし、労働災害ゼロ、いきいきと働く環境整備に取り組みます。また、各国の安全衛生法を始めとする労働関係諸法令を遵守し、労働協約や就業規則に沿った労働時間や労働条件等の適切な管理を行います。
これらの実効性を高めるため、年に2回開催されるサッポロホールディングス経営会議に属するサステナビリティ委員会において、グループ各社の安全衛生に関する監視と監督を行っています。

推進体制

推進体制

サッポログループでは、サッポロホールディングス 代表取締役社長を最高責任者として、健康保険組合、各社取締役会、経営会議など、安全衛生委員会、産業医療スタッフ、労働組合、当社で働く人財と強く連携し、安全衛生の推進、こころと体の健康づくり、職場環境の健康化に取り組んでいます。
2020年より身近な健康推進者として任命した「健康アンバサダー」が、日常会話の中での健康に関する話題を増やす役割を担っています。

健康経営の取り組み

サッポログループは、グループの人財の心身の健康は、従業員・その家族・会社の幸せを創造することにつながるものと考え、2017年8月にサッポロホールディングス社長より「健幸創造宣言」を社内外に発信し、健康経営を推進しています。

健幸創造宣言のもと、従業員の健康意識改革に向けた基礎づくりや健康管理推進体制の強化に取り組んでいます。

健康経営の推進を通じて、重要な経営基盤である人財が「全ての事業が提供する時間と空間で、人々の地域社会のWell-beingに貢献」していくことを目指します。

サッポログループ健幸創造宣言

サッポログループは、グループの人財の心身の健康は、従業員・その家族・会社の幸せを創造することにつながるものと考え、2017年8月にサッポロホールディングス社長より「健幸創造宣言」を発信し、健康経営を推進しています。

サッポログループ健幸創造宣言

時松 浩
  1. 事業の担い手である従業員は健康増進に取り組み、会社の成長につなげます
  2. 健康な従業員が「酒・食・飲」の事業を通して、すべてのステークホルダーの心身の健康や幸せに寄与します
  3. 健康経営に積極的に取り組むことで、働く場としての魅力を高め、企業の存続につなげます

サッポロホールディングス株式会社/サッポロビール株式会社代表取締役社長
サッポログループ 健康経営推進責任者  時松 浩

従業員の健康意識改革に向けた基礎づくりと健康経営推進体制の強化

経営理念である「潤いを創造し 豊かさに貢献する」の実現のために、サッポログループでは健康経営の目標を、プレゼンティーイズム、アブセンティーイズムの改善、エンゲージメントの向上に置き、これらが経営課題である多様な人財の活躍、生産性向上と収益力強化、持続的成長につながると考えています。一番の根幹となる従業員一人ひとりの健康意識の向上・健康増進に向け、毎年、定期健康診断の受診率および、緊急治療対象者の再受診率100%を目指し、働きかけを行っています。また健診で所見があった従業員には、産業医や保健師などの専門家による面談を実施し、行動習慣の改善を促しています。更に、従業員の健康意識と行動を変えるために、様々な施策を役員とともに推進しています。この結果、健康経営を開始した2017年以降、課題である喫煙率、運動習慣者の割合、生活習慣病健診受診率は改善してきました。
パフォーマンス指標向上のために影響要因を解析し、施策のPDCAサイクルを回しています。今後さらにステークホルダーのウェルビーイングにつながる健康施策を展開していきます。

サッポログループ人財戦略

健康経営中期計画(2023年ー2026年)

健康経営中期計画(2023年ー2026年)

サッポログループ 2026年健康経営重要目標達成指標

ワークエンゲージメント(偏差値) 54.0以上
プレゼンティーイズム損失*(%) 33.4%以下

* サッポロホールディングス+4事業会社

※ 偏差値は調査会社参入企業・団体等の一定期間のデータを対象として算出、ワークエンゲージメントは調査会社独自の方法
 プレゼンティーイズム(労働損失%)=100%-絶対的プレゼンティーイズム(WHO-HPQ 3問目から算出)

サッポログループ 健康経営目標値(2023年~2026年)

2026年KPI
緊急治療対象者医療機関受診継続フォローアップ 100%
要精密検査再受診率 100%
特定保健指導の対象者割合(40歳以上) 20%以下
特定保健指導実施率(40歳以上) 55%以上
生活習慣病健診受診率(40歳以上) 100%
婦人科健診受診率(全年齢) 50%
日常生活において歩行又は同等の身体活動を1日1時間以上実施している割合 70%
1回30分以上の運動を週2回以上、1年以上実施している割合 50%
喫煙率 12%以下
高ストレス者割合 前年度より減少

サッポログループ 健康関連各種データはこちら

健康投資額

サッポロホールディングス+4事業会社の定期健診、生活習慣病健診補助、ストレスチェック、エリア保健師、健康e-ラーニングの合計投資額は、2021年度 約9,200万円、2022年度 約9,400万円、2023年度 約9,400万円、2024年度は約9,450万円でした。

労働損失額の変化

アブセンティーイズムとプレゼンティーイズムの合計から計算したサッポロホールディングス+4事業会社従業員1人あたりの2021年労働損失金額は2020年より約9.2千円改善、2022年は2021年より約97千円改善、2023年調査では2022年より約30千円、2024年度はプレゼンティーイズム0.1%悪化、アブセンティーイズム0.2日/人 改善の結果、労働損失額は2023年度より2.6千円増えましたが、2025年はプレゼンティーイズムは0.4%改善し、1人あたりの労働損失額は一人当たり19.3千円改善しました。(労働損失金額は平均給与500万円とした場合で算出、2025年アブセンティーイズムは年度末後に計算)。

医療費

サッポロビール健康保険組合加入者:被扶養者含む1人あたりの医療費は、2021年:151,955円、2022年:162,800円、2023年: 172,115円でした(厚生労働省 健康スコアリングレポート)。

TOPICS

「サッポログループ 健康経営優良法人認定」

2025 健康経営銘柄 2025 健康経営優良法人 ホワイト500 2025 健康経営優良法人 2025 健康経営優良法人 ブライト500 2025 健康経営優良法人

サッポロホールディングスでは2025年初めて健康経営銘柄2025の認定を受けました。大規模法人部門では、サッポロホールディングス、サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジは健康経営優良法人「ホワイト500」、サッポロライオンも健康経営優良法人の認定を、中小規模法人部門では、サッポロ不動産開発とサッポロフィールドマーケティング、サッポログループ物流の3社が健康経営優良法人「ブライト500」、ヤスマは健康経営優良法人「ネクストブライト1000」の認定を受けました。

★サッポロホールディングス 健康経営銘柄2025(初認定)➡選定企業取組事例集
★サッポロホールディングス・サッポロビール(9年連続:2017年~2025年ホワイト500)
★ポッカサッポロフード&ビバレッジ(8年連続:2018年~2025年ホワイト500
★サッポロライオン(8年連続:2018年~2020年3年連続ホワイト500)
★ヤスマ( 9年連続:2017年~2025年、2025年ネクストブライト1000、2021年ブライト500)
★サッポロ不動産開発(3年連続:2023年~2025年ブライト500)
★サッポロフィールドマーケティング( 3年連続:2023年~2025年ブライト500)
★サッポログループ物流(2年連続:2024年~2025年ブライト500)

サッポログループは、社員の健康増進に向けた様々な取り組みを進めています。「産業医と連携した定期健康診断実施後フォロー体制の整備」「事業場独自の健康増進施策の展開」「ストレスチェック集団分析結果を活用した職場環境改善に向けた活動」などを実施しています。また、健康保険組合と連携した禁煙施策、生活習慣病健診の受診率の向上施策や、運動や健康的な食習慣を推進するキャンペーンなどの取り組みも展開しています。今回の認定は、ステークホルダーの健康課題に対して経営視点から戦略的に取り組んでいることが高く評価されたものです。
サッポログループでは、今後もステークホルダーのウェルビーイングの実現に向けて更なる取り組みを継続していきます。

定期診断

サッポログループでは、従業員が健康、安全に働くために、労働安全衛生法に基づき毎年従業員を対象に定期健診を実施し、健康リスクの高い従業員に対しては、産業医と保健師など医療関係者が個別にフォローしています。従業員の定期健診受診率は100%、緊急治療が必要な従業員の医療機関再受診率は100%です。

歯の健康

サッポロビール健康保険組合では、無料歯科健診の環境を整えています。また、歯周病が全身の健康に及ぼす影響に関する資料、動画をイントラネット上で公開しています。

生活習慣病健診(がん健診)

サッポログループでは疾病の重症化予防や早期発見がアブセンティーイズム、プレゼンティーイズムを改善するために重要な課題と考えています。35歳以上の全従業員に加え、婦人科健診は34歳以下の女性は婦人科を対象にがんの早期発見につながる生活習慣病健診(がん健診)を実施しています。
またサッポログループでは2026年までに、40歳以上の生活習慣病健診受診率100%、婦人科健診の受診率(全年齢)50%を目標に掲げています。受診促進のために、会社とサッポロビール健康保険組合から健診費用の一定額を助成しています。婦人科健診については、全年齢を対象として助成金を出し健診の推奨を行っています。2021年より、若い世代の婦人科健診の受診を促進するために、34歳以下の婦人科健診の助成金を増額しました。受診にかかる時間は、定期健診と同様に勤務時間扱いにしています。がん健診の重要性を定期的に情報発信し、未受診者に対しては、事務局、各エリアの労務・健康管理担当者、上司から繰り返し受診勧奨しています。また、受診可能な医療機関を増やす等、改善に取り組んでいます。
その結果、2022年度の全グループの40歳以上の平均受診率は2021年度より約9%向上し83%、2023年度は84%、2024年度は86%でした。婦人科健診の受診率は年々向上し、2024年度は全年齢で59%と2023年度以降KPIの50%を超えています。しかし34歳以下の受診率はまだ38%と低いことが課題です。
引き続き、未予約者へ受診勧奨、婦人科医による講演会、e-ラーニング、がん経験者の体験共有イベント、イントラ上での科学的根拠のある情報発信などを通じて、重篤な疾病の早期発見のために受診率の向上を目指していきます。

心の健康保持・増進

サッポログループでは精神の健康と安定のために、ストレスチェックを毎年実施し、産業医、臨床心理士、保健師など専門家による面談を行っています。また、健康に不安がある従業員の相談窓口として社内の保健師相談窓口を設置している他、従業員、その家族を対象とした24時間対応可能な第3者機関の相談窓口、ならびにサッポロビール健康保険組合のサイトから相談できる第3者機関の窓口を設置し、電話、webで各種相談を受け付けています。
従業員意識調査、ストレスチェック、健康サーベイの3つの調査を統合した調査により、調査結果と環境要因、生活習慣との因果関係を含めた複合的な解析により、職場環境づくりに向けた各種施策の立案・実行に結び付けています。
メンタル不調の予防施策として、セルフケア、ラインケアの周知、マインドフルネスのセミナーを実施。また、運動習慣、健康的な食習慣とメンタルとの関係、テレワークによる身体活動の減少を補う健康行動の重要性について、イントラネット上に資料と勉強会の動画を公開しています。2021年以降増加傾向だった高ストレス者割合は2023年9.1%から、2024年8.9%、2025年8.1%と減少しました。

禁煙施策

喫煙は本人だけでなく、受動喫煙も健康と労働生産性に重大な影響を与えます。サッポログループでは、喫煙対策を重点課題と捉え、継続的に取り組んでいます。
2019年にスタートしたスワンの日(毎月22日)の喫煙所閉鎖を開始し、2022年1月より事業会社を対象に就業時間内禁煙を開始しました。グループ本社棟は2020年7月に喫煙所を撤廃し、営業部門の社用車は2021年1月から全面禁煙にしました。
サッポロビール健康保険組合は希望者に対して、オンライン禁煙プログラムの全額補助、禁煙外来補助を行い、禁煙の取り組みを強化しています。
健康管理担当者と健康アンバサダーを対象に、受動喫煙のリスク、禁煙の効果など科学的根拠に基づいた勉強会を開催し、資料と動画をグループ内で共有し活用しています。喫煙率は2017年以降年々減少しましたが、2023年以降減少が鈍っていることが課題です。2023年は役員・役職者向けに禁煙と職場の健康風土の重要性に関するセミナーを開催し動画を展開。事後アンケート回答者の約8割が役にたったと回答しています。また、新型たばこの使用状況の調査を開始し、新型たばこの受動喫煙リスクに関する最新情報を発信しています。2024年以降アンケート回答で禁煙意思のある喫煙者へ個別アプローチを行っています。2026年までの中期計画の目標値12%以下を目指して、さらに喫煙対策を進めていきます。

サッポログループ重症化予防の取り組み

  • サッポログループでは2017年健康経営の「いのちを守る施策」として、緊急治療対象者(レッドカード)の基準を策定。対象者への受診勧奨を徹底し、 毎年再受診率はほぼ100%を達成しています。
  • 更に予防的観点からは要精密検査対象者に対し再受診勧奨へも取り組んでいますが、再受診率が100%に達していないことが課題です。2023年からの中期計画では、対象者への再受診率100%も目標に掲げ、受診勧奨を強化しています。
  • 特定保健指導については、国が定める特定保健指導対象者以外に、30代の特定保健指導対象者レベルの人にも一律動機づけ支援を実施し、若年者へ早めにアプローチすることで、生活習慣病の予防に努めています。
  • 特定保健指導参加率を向上させるため、担い手をグループ保健師に一部切替、健康保険組合全体の参加率は2021年度34.6%、2022年度は38.6%、2023年度は37.1%でした。2026年のKPI 55%を目指し、参加率向上と対象者減少に取り組みます。
  • 重症化予防に向け、サッポロビール健康保険組合では、糖尿病等生活習慣病のハイリスク対象者に無料で生活改善プログラムを提供しています。

女性の健康

サッポログループではプレゼンティーイズムの改善と、婦人科健診の受診促進、お互いを思いやる職場作りのために、女性の健康に関するe-ラーニング、ならびに婦人科医によるセミナー、健診対象者向けの啓発活動を実施しています。
婦人科医セミナーの事後アンケートでは、2022年、2023年、2024年ともに大変満足した、やや満足した割合の合計は約9割でした。2025年は女性と男性更年期、プレコンセプションケア、働きやすい職場づくりをテーマにしたセミナーを開催し動画展開しています。受講者の約9割が大変満足した、やや満足したと回答しています。
また、女性の健康だけでなく、男性更年期、プレコンセプションケアに関する資料、動画、漢方に関する情報をイントラネット上に公開。
健康リテラシー向上と職場での健康支援強化に向け、管理職対象のサッポロヘルスマネジメント、全従業員対象の健康行動促進資料も配信しています。

女性の健康施策参加率

管理職セミナー参加率(%) 従業員e-ラーニング参加率(%) 女性のみ対象
施策参加率(%)
2022年 2023年 2024年 2025年 2022年 2023年 2024年 2025年 2024年 2025年
サッポロホールディングス/サッポロビール 91 91 95 92 67 77 79 76 86 100
ポッカサッポロフード&ビバレッジ 91 92 89 87 68 60 77 68 67 100
サッポロライオン 25 70 15 11 30 35 78 73 53 77

ヘルスリテラシー向上のためのe-ラーニング

役員・従業員を対象に、女性の健康、食事、栄養、飲酒、喫煙、花粉症、肩こり・頭痛などのテーマについてe-ラーニングを実施しています。

より健康的な行動習慣化のための施策

日常の生活習慣は、こころと体の健康、プレゼンティーイズムだけでなく、将来の健康寿命にも密接に関係します。サッポログループでは健康的な行動を習慣化するきっかけ作りと、健康リテラシーの向上を目的として参加型の施策を展開しています。
年々運動習慣割合は増加傾向にありますが、在宅勤務の増加など働き方が変化する中で、身体活動の低下による健康影響の重大性を正しく伝え、健康意識と行動を改善することが課題になっています。運動習慣を重点課題として日常の身体活動を増やすこと、運動施策への参加を広く呼び掛けています。

<サッポロビール健康保険組合主催ウォーキングキャンペーン>

春と秋の年2回開催。参加人数は年々増加しています。

  • 2022年(春、秋2回):1,900名
  • 2023年(春、秋2回):2,077名
  • 2024年(春、秋2回):2,404名

<生活習慣改善チャレンジキャンペーン>

毎年9月の厚生労働省 「健康増進普及月間」 「食生活改善普及運動月間」に「生活習慣改善チャレンジキャンペーン」を開催。
食事と運動、適正飲酒、禁煙に関する各コースの健康メリット資料を全グループの役員・従業員に配信し、自分が習慣化したい1コースを選択して取り組む参加型の施策となっています。コミュニケーション活性化のために各組織ごとにチームで取り組んでいます。

サッポログループの役員・従業員参加人数

  • 2022年:3,730名
  • 2023年:4,100名(グループ24社)
  • 2024年:3,924名(グループ20社)
  • 2025年:3,620名(グループ17社)

2024年度は8コースから選択。参加者の選択コースの内訳は運動習慣50.4%、食事習慣49%、禁煙0.6%。2024年度の事後アンケートでは、回答者の80%が健康意識が高まった、やや高まったと回答、また85%が週3-5日以上行動出来たと回答し、職場の話題性と健康意識・行動に相関傾向が認められました。

「健康リテラシーの向上」と「こころと体の健康づくり」のために、グループ従業員対象の講演会の開催、イントラネット上での科学的根拠に基づいた健康情報の発信、健康保険組合のホームページ上、機関紙による啓発などを継続して行っています。これらの取り組みの結果、サッポログループの週2回、1日30分以上の運動習慣者割合、1日60分間の身体活動は増加傾向にあります。
2023年からはロコモのセルフチェック、在職中からできる将来の筋力低下、フレイル予防啓発、グループ会社の好事例を発信しています。

健康的な職場づくりを担うサッポログループ管理職を対象に、2023年からワークエンゲージメント、プレゼンティーイズム、アブセンティーズムと生活習慣、ストレスチェック・従業員意識調査との関係、組織内の支援型コミュニケーションの重要性など、「サッポロへルスマネジメント」として毎年周知しています。今後も定期健康診断、ストレスチェック、従業員意識調査などの結果を統合した解析結果を共有し、各職場内の対話を強化して次の施策につなげるPDCAを回していきます。

適正飲酒の取り組み

サッポログループでは、「適正飲酒に関する基本方針、行動指針」を定め、20歳未満飲酒防止、大学生と企業向け適正飲酒啓発セミナーの開催、広告・宣伝、表示に関する規定の徹底などの取り組みを行っています。

責任ある飲酒の推進

  • サッポロホールディングスではサッポロビールとサッポロビールのグループ会社の社員を対象に、責任ある飲酒を促進するため毎年e-ラーニングを実施しています。受講率は2021年:98.5%、2022年:99.9%、2023年:99.7%、2024年は国内全グループ会社に対象を拡大し受講率は99.5%でした。
  • 自身の飲酒量を知るきっかけ作りとして、サッポロホールディングスと事業会社の役員、従業員を対象に飲酒量調査(AUDIT)を年に1回実施しています。2021年度は約3000名、2022年度は約3300名、2023年度は約3300名、2024年は約3200名が回答しました。
  • 健康アンバサダーを対象に適正飲酒の勉強会を開催し、講演動画を適正飲酒推進のために活用しています。また、保健師など節酒指導者向けに動画を作成し活用しています。

「Kenko企業会」に参画

「Kenko企業会」は企業の枠を超えて、お互いの健康経営推進の課題・解決方法を共有し合い、健康経営を推進する活動をしています。サッポロホールディングスではKenko企業会に参画し活動しています。2023年は事例報告会でサッポロホールディングスの健康経営の取組みを発表。会員企業と自社の健康経営取組み事例など意見交換しています。企業の健康経営だけでなく、社会のウェルビーイングを目指して今後も活動していきます。

Kenko 企業会

サプライチェーン・他社への健康支援

サプライチェーンには、サプライヤーサステナビリティ調達ガイドラインを策定し、サプライヤー様と双方向のコミュニケーションを図り、協働で、従業員の健康をはじめとするサステナビリティに取り組むことで、健全で豊かな社会の実現を目指しています。

調達基本方針とガイドライン

  • 他社への健康支援:サッポログループだけでなく、他社に健康経営エキスパートアドバイザーの認定を受けたメンバーが健康経営支援(意義、課題設定、ノウハウの共有、健康経営優良法人認定申請など)を実施しています(実施例:製造業、サービス業等)
  • 適正飲酒啓発セミナーを開催:2015年より大学と企業向けに無料で開催。2025年は1-7月までの実施累計数として、企業向け:10件(約820名)、大学向け:4件(約330名)に実施しました。
サッポロビールの健康経営の取組み

サッポロビールの健康経営の取組み

サッポログループ健幸創造宣言

時松 浩
  1. 事業の担い手である従業員は健康増進に取り組み、会社の成長につなげます
  2. 健康な従業員が「酒・食・飲」の事業を通して、すべてのステークホルダーの心身の健康や幸せに寄与します
  3. 健康経営に積極的に取り組むことで、働く場としての魅力を高め、企業の存続につなげます

サッポロホールディングス株式会社/サッポロビール株式会社代表取締役社長
サッポログループ 健康経営推進責任者  時松 浩

※ サッポロビールはサッポロホールディングスの健幸創造宣言のもと、健康経営を推進しています。

サッポロビール健幸創造宣言に基づき、毎年労使にて「安全衛生活動指針」を策定し、全社的な安全衛生の方向性を全従業員に提示しています。
上記指針に則り、全社員が健康で安全に業務を行えるよう、労働災害及び交通事故年間ゼロを目標に、毎年各事業場で安全衛生活動計画を策定・実行し、半期毎に振り返りを行いながら活動の見直しを行っています。
労働災害が発生した場合は、速やかに発生状況の確認、原因の特定、対策の立案を行い、水平展開することで、他事業場での類似災害発生を防げるよう、取り組んでいます。
会社と労働組合の代表にて構成される「安全衛生委員会」では、定期的に状況や取り組みを共有し、安全衛生活動指針、健康経営の施策を確実に実行するために意見交換を行っています。

2025年安全衛生活動指針

  1. 「安全と健康が第一」に基づき、「職場の安全衛生を確保し、事業場で働く仲間すべてが安全かつ健康に働き、持てる力を存分に発揮できる環境を作る」ため、事業場-支部において継続的に安全衛生活動を推進していく。また、安全衛生の目的と取り組み内容を広く従業員に周知し、事業場-支部での安全衛生に対する意識を更に高める。
  2. 安全衛生のベースとなる取り組みとして、5Sを推進しその活動の定着を図る。
  3. 基本的には事業場-支部がヒヤリハットを含めた実態の把握及び傾向を分析し、工夫を重ねながら、主体的に取り組んでいく。また、組織および個人の意識向上のため、事業場-支部に留まらず、本社-本部も協力をしながら、全社的に積極的な情報提供と注意喚起を行う。
  4. 事業場-支部の安全衛生委員会を開催し、定期的に施策の検討や共有化等を行い、取り組みを充実していく。
  5. 当社社員だけでなく、関連会社・協力会社従業員も含め、事業場全体で安全衛生活動を推進していく。
  6. 労働災害が発生した場合には、事業場-支部間で徹底的に検証し対策を立案する。立案した対策は確実に実施し、再発を防止する。事業場間においては水平展開を行い、他事業場での発生防止に努める。
  7. 労働災害の防止のみならず、通勤途上の災害防止の取り組みを推進する。
  8. 労働衛生については、健康確保の観点から身体の健康維持・増進活動に積極的に取り組んでいく。また、メンタルヘルス等の課題については、引き続き産業医・保健師・EAP企業とも連携し取り組んでいく。

安全衛生管理体制

安全衛生管理体制
※1 月1回開催
※2 年3回開催

労働災害及び交通事故ゼロを目標にしています。

サッポロビールでは、ストレスチェックの法制化以前より、従業員のメンタルヘルスケアのために、外部専門機関によるEAPサービスを導入し、従業員自身による「セルフケア」と、職場の管理者などによる「ラインケア」の両面から取組んでいます。セルフケアとしては、毎年1回診断を実施、ストレスに気付き対処するための研修等を行っています。
管理職層向けのラインケア勉強会、専門スタッフによる事業場訪問等を実施しています。
今後も、従業員一人ひとりの心の健康を維持するとともに、働きやすい活気ある職場づくりをめざし、社内外の関係者と連携しながらメンタルヘルスケアを推進していきます。

※ EAP(Employee Assistance Program):ストレスの早期発見と問題解決のプロセスを通じて、職場のメンタルヘルスケアを支援し、企業の事業活性、生産性の維持・向上を図る従業員支援プログラム。

サッポロビール(健康経営の重点施策)

サッポロビール健康経営では、持続的成長の経営課題解決に向けて、1人1人がこころと体、社会的に健康な状態であることを目指しています。プレゼンティーイズム、アブセンティーイズムを改善し、ワークエンゲージメントなどのパフォーマンスを向上させるために、重点課題として、運動習慣など生活習慣の改善を目指したポピュレーションアプローチ、コミュニケーションの促進、高ストレス者割合の減少、仕事による私生活の充実、社会関係資本を強化した健康的な職場環境づくりを推進しています。

<サッポロビール(健康経営の重点施策) 2026年健康経営重要目標達成指標>

  • ワークエンゲージメント偏差値56.0以上
  • プレゼンティーイズム33.0%以下
  • 周囲からのサポート55.0以上

職場のコミュニケーション促進の取り組み

サッポロビールではテレワークや社内外副業など働き方の多様化に合わせ、「自律」した働き方、「チームワーク」で成果を挙げる働き方、「ワークライフバランス」の質の高い働き方を目指し、2022年に出社・テレワークに関わらず“対面・対話”をコンセプトとした“Sapporo Workstyle”をスタートしました。その理解浸透と、プレゼンティーイズム、アブセンティーイズムの改善を目指し、管理職、従業員を対象とした研修、コミュニケーション促進の環境づくり、メンタルへルスへの取組み強化などを行っています。

<管理職、従業員を対象とした参加型研修>

2021年~2023年には、「心理的安全性」、「1on1の質の向上」「アンコンシャスバイアス」に関する研修を管理職対象に実施(参加率100%)
受講後、管理職から各職場に展開し、職場内で誰もが安心して100%の力を発揮できる環境の基盤づくりを進めています。
また、多様な社員、一人一人の成長に寄り添い、それを支援していくための「支援型マネジメント」を強く推進。管理職を対象にフィードバック研修、インクルーシブリーダーシップ研修等を実施。2024年は新たに、若手社員向けの支援スキルツール、1on1コーチング、多様なリーダー育成研修を実施しています。

  • 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す「フィードバック研修」 2023年~2025年継続
  • “成長を促す対話”~1on1コーチングで共に育つ自律型メンバーと支援型上司~ 2024年~2025年継続
  • ビジョン伝播力研修~戦略をチームに刺さる言葉に翻訳する力~ 2025年開始

また、若手社員を持つマネージャー向けの育成支援ツールを2024年から導入しています。

<コミュニケーション促進の環境づくり>

オンライン環境下では日常的な会話から組織横断的コミュニケーションまで、ITツールを積極的に活用し、感謝を伝え合うサンクスポイントを実施しています。また、上司と部下とのコミュニケーション強化、メンバーの人財育成を向上させることを目的とし、社内コミュニケーション費を支給しています。
さらに、経営理念、ビジョンの実現のために、行動規範「カイタクしよう」を具現化した、全社を勇気づけるワクワクした取り組みや行動を表彰し、社員の行動変容を促進することで事業成長に繋げていくため、イントラネット上で水平展開しています。
このような取り組みの結果、2024年の社内アンケートでは、チームメンバーとの連携を意識し、チーム全体の目標や一人では達成できない大きな成果を挙げるための行動について、82%が実践できている、やや実践できていると回答しました。

<心の健康保持・増進 取組み強化>

サッポロビールでは、2023年からメンタル専門の産業医を増員、第3者機関および社内の相談窓口の周知、管理職から産業保健スタッフへの相談促進、各組織との意見交換などを行っています。
また、高ストレス者割合、要注意者割合減少に向けて、ラインケア、セルフケアの他、マインドフルネス教室を開催、ストレスに関連する睡眠休息、身体活動の向上、うつ病の予防改善に効果がある食事など科学的根拠に基づいた情報啓発を行っています。新型コロナ以降増加傾向にあった高ストレス者割合(KPI :前年比減)は、2025年に前年より0.6%減少しました。解析結果からワークエンゲージメント、プレゼンティーイズムの経年変化と連動しているメンタルタフネス度は、コミュニケーションの促進により2025年は前年より向上し、ワークエンゲージメント、プレゼンティーイズムも改善しました。

  • 高ストレス者割合:5.9%(2022年)→ 6.4%(2023年)→ 6.6%(2024年)→6.0%(2025年)
  • メンタルタフネス度(偏差値):55.4(2022年)→ 55.9(2023年)→ 55.7(2024年)→ 56.0(2025年)
  • 満足度(仕事・家庭):55.1(2022年)→ 55.3(2023年)→ 55.3(2024年)→ 56.0(2025年)

2025年の満足度(仕事・家庭)は0.7向上、仕事における環境・状況は前年より0.1向上、一方、周囲からのサポートが0.1低下したことを課題と捉え、より心理的安全性の高い職場づくりを目指します。

仕事と私生活を充実させる環境づくり

ワークライフバランスの充実は、従業員一人ひとりがいきいきと活躍できる基本であり、プレゼンティーイズム、アブセンティーイズムの減少、エンゲージメントの向上につながります。
サッポロビールでは、有給休暇取得促進、残業時間削減などワークライフバランスの取組みとともに、育児・介護・治療等との両立支援のために休暇を取りやすい制度の導入、管理職や一般従業員の理解促進に向けた研修の開催、相談窓口の設置、情報提供などを行っています。

<男性育児休業取得の推進>

男性従業員の育児休業取得率が低く、平均取得期間も短いことを課題と捉え、以下の取り組みを継続的に推進した結果、2023年度は目標の男性育児休業100%を達成、2024年度は94%でした。また、平均取得期間は2022年度 19日から、2023年度 32日、2024年度 37日と長くなっています。

  • 該当する男性従業員と上司に人事総務部長より「お子様誕生のお祝いメール」を送付し、育児休業取得を推奨
  • 該当する男性従業員に「育児応援ガイドブック」を送付し、収入シミュレーション作成やパートナーの妊娠を報告する仕組みを通じ、早期から育児休業取得の準備が可能
  • 育児休業取得に必要な情報を集め、男性従業員の育児休業取得体験談とともにイントラ上に掲載し、育児に必要な様々な情報を提供
    管理職向け男性育児休業研修:2023年96.8%、2024年100%、2025年100%
  • 育児休業取得予定者の相談窓口を設置
  • 安心して休業できる仕組みづくりとして、育児休業中のメンバーをフォローした社員の貢献度を可視化し、その分を評価ポイントに加える制度「休職職場応援ポイント制度」を2024年度より導入

これらの取り組みが認められ、令和5年度、令和6年度の2年連続で「Next なでしこ 共働き・共育て支援企業」に選定されました。また、ストレスチェック、従業員意識調査の解析の中で、「仕事による私生活の充実」偏差値は高エンゲージメント者と正の相関があり、高ストレス者と負の相関が認められました。この偏差値は2020年より2025年まで上昇傾向にあります。今後も男性育児休業取得率の維持と、より長期の育児休業取得推進に向けて、育児休業を取得しやすい環境つくりに継続的に取り組みます。

<介護との両立支援>

介護は、プレゼンティーイズムの増加、ワークエンゲージメントなどのパフォーマンス低下により、介護離職の原因となる可能性が高まります。介護について学ぶ動画の配信、相談窓口の設置など介護に関する専門サイトをイントラ上に設置しています。一方、介護に備えるためのセミナーを毎年開催しているものの参加希望者が少なく、また、介護当事者は1人で悩みを抱えこむ傾向があることから、介護について話題にしやすい環境つくりを課題と捉えています。
そこで、2023年より管理職研修の中で介護について学ぶ機会を作っています。2024年も管理職、一般従業員に対し研修を実施し9割以上が参加しました。

  • 管理職向け介護研修:2023年96.8%、2024年100%、2025年100%
  • 一般従業員向け介護研修:2023年45.9%、2024年99.9%、2025年99.7%

2024年は介護専門家の講師による動画を作成し、各職場で管理職と一般従業員が共に介護についてディスカッションをする取り組みを始めています。今後も介護離職ゼロを目指し、介護との両立支援を継続的に推進します。

サッポロビール仕事と育児・介護・治療との両立を支援

2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年
男性育児休職取得率 % 68 78 80 81 114 93 -
男性育児休職平均取得日数 9 9 8 19 32 37 -
介護休暇休業取得者数 2 1 0 1 1 1 -
仕事による私生活の充実 偏差値   54.6 55.8 55.8 56.0 56.2 56.3

※ サッポロホールディングス含む

職場環境の健康化

サッポログループでは、在職中の生活習慣病予防やメンタルヘルス、そして老後の健康寿命延伸を目指し、職域における運動、食事、睡眠、適正飲酒、禁煙の生活習慣改善へ取り組んでいます。
社内調査において、組織の身体活動割合と運動習慣者割合、喫煙率は、組織のワークエンゲージメントやプレゼンティーイズムなどとの相関が明らかとなり、個人のwell-beingだけでなく、組織のパフォーマンス向上の重要な指標とし、それらの向上・改善を重点課題としています。
サッポロビールでは、社員一人一人が、自律的に健康行動をとれる姿を目指し、『健康リテラシーの向上』と『健康行動の習慣化』に向けた施策を展開。
結果、2017年の健康経営キックオフ以降、週2日以上の運動習慣者割合の増加、がん健診の受診率向上、喫煙率の低下など、生活習慣改善の意識と行動につながってきています。
更なる改善に向け、健康無関心層、健康改善の意識はあるが行動に移せていない層の行動変容を課題とし、職場での健康ワードの増加や、身近なメンバーのコミュニケーションで従業員の健康行動を支援する「職場環境の健康化」への取り組みを強化しています。

<推進体制の強化>

  • 2023年から、全役職者が職場の健康をマネジメントできる体制を目指し、「サッポロヘルスマネジメント」としてパフォーマンス指標と生活習慣の関係(自社調査データ解析)、従業員の健康行動を増やす重要性を周知。
  • 2020年から職場で健康ワードを増やす健康アンバサダーを配置。勉強会(年4回)には、サッポロホールディングスとサッポロビールの各拠点から毎回約90-100名がオンラインで参加。勉強会の資料・動画はアーカイブから誰でも閲覧・活用できるようにしています。勉強会の理解度、周囲に伝えたい項目、今後行動に移したい行動を事後アンケートで確認し、次の勉強会に生かしています。2024年は「体脂肪」、「血圧」、「疲労」、「免疫」の4テーマの勉強会に当日オンラインでのべ351人が参加しました。2025年は9月までに「脂質異常症」、「適応障害」、「腰痛・肩こり」を実施。過去23回の勉強会の動画、資料は職場展開の他、全従業員がいつでも閲覧できます。

<参加率向上の取組み>

健康施策への参加率向上を目指し、各種健康施策を展開。参加促進のために、人事総務部だけでなく、各拠点担当者、組織の役職職、健康管理担当、エリア保健師、健康アンバサダーからも働きかけを行っています。参加率は、身近なコミュニケーションを通じて以下のとおり増加しています。
運動の参加型のWEBウォーキング、生活習慣改善チャレンジキャンペーン(運動関連コース)、アプリ歩数イベントの他、筋力と健康寿命の関係、パフォーマンスと身体活動をテーマにした勉強会、握力測定イベント、エイジフレンドリーガイドラインの周知とロコモチェックなどを実施。食事施策としては、生活習慣改善チャレンジキャンペーン(食事関連コース)、食事と栄養に関する勉強会、食習慣改善イベントなど行っています。

・健保主催WEBウォーキングの春、秋合計で春秋合計の参加者数(サッポロホールディングス含む、原籍ベース):

2022年1198名 → 2023年1254名 → 2024年1338名。2023年からは健康アプリと連動した歩数イベントも春と秋に同時開催

・生活習慣改善チャレンジキャンペーン(運動関連、食事関連、適正飲酒、禁煙から1コース選択):

 参加人数:2020年1500名→2021年1650名 → 2022年1670名 → 2023年1760名 → 2024年1800名 → 2025年1755名

2024年のキャンペーンの事後アンケートでは、回答者の8割が健康意識が高まった、やや高まったと回答。

・適正飲酒のe-ラーニング:2022年、2023年、2024年ともにサッポロビール従業員の99%以上が受講。

・生活習慣病健診受診率(40歳以上):2020年84% → 2021年91% → 2022年93% → 2023年94% → 2024年95%(KPI 2026年100%)

・婦人科健診受診率(全年齢)2023年度63%、2024年度58%(全年齢受診率2026年度KPI 50%達成)

・女性の健康施策参加率

 役職者対象セミナー:2021年61% → 2022年91% → 2023年91% → 2024年94% → 2025年92%

 全従業員対象女性の健康 e-ラーニング:2021年61%→ 2022年67% → 2023年77% → 2024年78% → 2025年76%

 女性のみ対象婦人科健診受診促進施策:2024年86% → 2025年100%

・運動施策参加率(役員・従業員):2022年:56% → 2023年58% → 2024年95% → 2025年94%

・食事施策参加率(役員・従業員):2022年:40% → 2023年40% → 2024年82% → 2025年94%

SPORTS YELL COMPANY 2025

これらの取り組みにより、2022年から2025年までに身体活動割合は6%増加、運動習慣者割合は5%増加しました。
運動習慣促進を重点課題とし、2024年から運動習慣促進の組織目標を決めて、施策の参加率向上と行動改善に取り組んでいます。健保WEBウォーキング、生活習慣化改善チャレンジキャンペーンなど定期的な運動施策を開催している企業として2025年スポーツエールカンパニーの認定を受けました。
喫煙率については減少が鈍っていることが課題です。2024年のたばこ対策では各拠点での喫煙率の年間目標を設定し、新型たばこの害に関する啓発、保健師による面談などの取組みを行っています。また、喫煙者に対する禁煙の意思に関するアンケートを実施し個別のアプローチを行っています。 2025年は喫煙者全員を対象としたたばこセミナーを実施し(6月時点で喫煙者61%受講)、2024年まで3年間変化のなかった喫煙率は2025年1%減少しました。今後も2026年の各KPI達成のために職場の健康風土をづくりを加速させていきます。

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年KPI
喫煙率 % 22 20 18 18 18 17 12
1日30分以上の運動習慣者割合(週2日以上) % 34 37 35 36 38 40 50
歩行又はそれと同等以上の身体活動を毎日60分以上 % 52 52 54 56 58 60 70

サッポロホールディングス含む

※ 2025年9月時点

重症化予防

働きがい・生きがいにつながる一人一人のパフォーマンス向上のためには、身体活動者や運動習慣者を増やし、喫煙率を低下させるためのポピュレーションアプローチとともに、命を守る重症化予防のハイリスクアプローチの両輪で「こころと体の健康づくり」を推進することが必要です。健康管理システムの導入により従業員自身が健診結果を確認でき、健康課題の可視化などに活用しています。

<緊急治療対象者、要精密検査対象者再受診>

サッポログループにおけるレッドカードの緊急治療対象と要精密検査対象の統一基準に従い、対象者には100%再受診勧奨を行っています。
緊急治療対象者には再受診まで保健師からきめ細かな支援を実施し、毎年再受診率100%を達成しています。また再度対象に入ることを防止するために、過去の対象者には継続的な支援を行っています。要精密検査再受診率100%を目指し丁寧な支援を実施していきます。

<特定保健指導実施率向上>

サッポロビール(サッポロビール健康保険組合)では国が定める特定保健指導対象者以外に30代の特定保健指導対象者レベルの人にも一律動機づけ支援を実施し、若年者へ早めにアプローチすることで、生活習慣病の予防に努めています。
サッポロビールの特定保健指導は、健康保険組合と会社側からの受診勧奨を行っています。その結果、参加率は、2020年度は33.5%、2021年度は36.4%と年々増加したものの、更なる参加率向上が課題となっていました。
2023年は、身近なエリア保健師による特定保健指導の内製化を進め、サッポロビールの特定保健指導参加率は2022年度は43.0%と6.6%向上。2024年はさらに実施率を向上させるために内製化拡大した結果、2023年度の特定保健指導は実施率が100%のエリアと昨年より下がったエリアの地域差が課題として浮上しました。2024年度では健康保険組合、事業場担当と連携を強化し、2026年度までに実施率55%以上を目指していきます。

<特定保健指導対象者減少>

2026年KPI 20%に対し、サッポロビールの2022年度対象者(40歳以上)は26.5%と高い結果であり、対象者割合を減らすことも課題です。
軽症段階での早期受診と、予防改善につながる身体活動・運動習慣促進と健康リテラシーの向上に取り組んでいます。
運動習慣促進のため今年から本社棟でのラジオ体操の実施を開始しました。
受診勧奨、特定保健指導の内製化、安全衛生委員会での情報啓発、多量飲酒防止などの活動を通じて、2023年度の対象者も前年より1.3%減少しましたが、2024年度は0.7%増加しました。運動習慣、日常生活の身体活動促進とともに、朝食を抜くことや夜遅くの飲食が肥満のリスクに関係することなど、生活リズムに関する啓発活動も行っています。

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2026年KPI
特定保健指導対象者割合(40歳以上) % 29.8 31.3 29.1 28.4 27.3 26.5 25.2 25.9 20.0
特定保健指導の実施率 % 18.5 27.4 22.5 33.5 36.4 43.0 38.6 41.6* 55.0

* 2025年9月時点

健康関連パフォーマンス指標の進捗

<パフォーマンス指標の改善>

ワークエンゲージメント(偏差値)は2020年から2023年まで4年連続で偏差値が向上、2024年は前年とほぼ同じでしたが、2025年56.1と目標値の56以上を達成しました。高ワークエンゲージメント者割合は2020年以降5年連続増加しています。プレゼンティーイズムも2020年以降4年連続で改善されましたが2024年は0.3%悪化し、2025年は0.7%改善しました。しかし、目標の33%を達成していません。更なる改善に向けて寄与要因の解析を行い、重点施策のPDCAを回していきます。

調査対象人数 調査対回答率 ワークエンゲージメント(偏差値) 高ワークエンゲージメント者割合 プレゼンティーイズム(%)* アブセンティーイズム(日/人)** メンタルタフネス度(偏差値) 周囲からのサポート(偏差値) 上司からのサポート(偏差値) 会社や仕事における環境・状況(偏差値) 会社からの健康支援知覚(POS*)%
2020年 2526人 94.5% 54.7 22.1% 36.4 0.2 54.8 53.2 52.9 54.6 -
2021年 2372人 98.4% 55.2 24.0% 35 0.3 55.2 53.9 53.5 54.7 -
2022年 2393人 98.0% 55.3 23.9% 34.1 0.3 55.4 54.5 53.9 54.8 -
2023年 2332人 97.6% 55.7 24.7% 33.7 0.4 55.9 54.6 53.9 55.0 -
2024年 2286人 98.7% 55.6 25.9% 34.1 0.4 55.7 54.6 54.0 55.0 85%
2025年 2194人 99.7% 56.1 27.1% 33.4 - 56.0 54.5 53.8 55.1 87%
2026年
目標
56.0 33.0 55.0

サッポロホールディングス含む

※ 偏差値は調査会社参入企業・団体等の一定期間のデータを対象として算出、ワークエンゲージメントは調査会社独自の方法

* プレゼンティーイズム(労働損失%):100%-絶対的プレゼンティーイズム(WHO-HPQ 3問目から算出)

** アブセンティーイズム:サッポロホールディングス、サッポロビールの年間欠勤日数の合計を在籍者数で割った値

サッポログループ2026年目標値:ワークエンゲージメント56.0以上、プレゼンティーイズム33.0%以下、周囲からのサポート55.0以上

<社会関係資本の強化>

ストレスチェック・従業員意識調査のデータ解析では、社会関係資本に関する上司、周囲との信頼度、協力体制などの行動とワークエンゲージメント、プレゼンティーイズムとの関係が認められています。2024年より会社による健康支援知覚(POS)「会社は従業員が健康的な生活をするための支援をしているか」の設問を開始。とても当てはまる;やや当てはまると回答しました割合は、 2024年:従業員の85% (男性84%、女性88%)から、2025年は87% (男性86%、女性90%)に増加しました。一方、2025年の上司のサポート、周囲のサポートについては前年より若干低下していることは課題です。支援型のマネジメント研修、DE&Iの推進、職場で取り組む健康施策などを通じて社会関係資本を強化していきます。

労災に関する具体的内容・対応

2024年の休業災害3件の内訳は落下(1件)、転倒(1件)、挟まれ(1件)でした。対応としては、発生状況の検証とともに、作業標準化などを実施しました。
災害の情報は全工場にただちに共有し、各職場で同様の災害防止のためのリスクアセスメント、従業員の教育訓練を実施しています。

サッポロビール育種技術による健康、環境への貢献

サッポロビール育成品種 もっちりぼし
サッポロビール育成品種 もっちりぼし

サッポロビールは、1876年創業時より「選りすぐりの原料だけで、おいしいビールをつくる」という信念にこだわり、大麦とホップを自ら育種してきました。

原料へのこだわり

この育種技術を活用し、食物繊維の一種であるβ-グルカンが豊富なもち性の食用大麦品種「もっちりぼし」を本州向けに育成、品種登録しました(2011年)。また北海道向けに「富系1103」を育成、品種登録しました(2018年)。食物繊維が豊富なため、麦ごはんなどの主食からも食物繊維を効率的にとることができます。「もっちりぼし」は、埼玉県の産地品種銘柄(2024年産)になっており、同県内で栽培されています。

「宇宙教室」体験イベント開催

宇宙における「食」の可能性を探るため、サッポロビールが開発した大麦「はるな二条」は国際宇宙ステーションに5か月滞在し帰還しました。この「宇宙を旅した大麦」の子孫を活用した体験イベント「宇宙教室」を群馬工場内で開催しています。種まきから収穫、宇宙を旅した大麦を使った麦茶の試飲の体験を通じて、子どもたちの「宇宙への夢」を育てる活動を続けています(2025年12月で28回目)。2024年9月には上富良野の原料開発研究所でも「宇宙教室」を開催しました。

気候変動に適応した育種

ポッカサッポロフード&ビバレッジの健康経営の取組み

ポッカサッポロフード&ビバレッジの健康経営の取組み

ポッカサッポロフード&ビバレッジ 健幸創造宣言

従業員とその家族、そしてお客様にとって「強くてよい会社」であるためには、『私達一人ひとりの健康』が必要です。
私達自身が健康で生き生きしているからこそ、新しい『おいしい』を次々と生み出し続けることができます。私達自身が活力に溢れていると、提供する商品やサービスの魅力が増します。「強くてよい会社」で、私達のそしてお客様の幸せを創造しましょう。

代表取締役社長 佐藤雅志

ポッカサッポロサステナビリティ方針と健康経営

ポッカサッポロでは、飲料食品メーカーとして「商品やサービスを通してお客様の元気で健やかな毎日に貢献」し、真に社会に健康価値を届けることを目指しています。その実現のためには、従業員1人ひとりが健康と向き合い・実践し・実感し健康について自分の言葉で語れるようになることが重要であるという考えのもと、「語れる健康経営」をキーフレーズにポッカサッポロサステナビリティ方針を支える要素「H+ESG」のHを担う取り組みを強化しています。

目標として、2026年までにワークエンゲージメント偏差値54.0以上、プレゼンティーイズム35%以下を掲げています。推進にあたっては、サッポログループ健康経営推進事務局やエリア保健師、当社内の経営企画部門、各事業戦略部門等と連携しています。また、会社と労働組合の代表にて構成される全社安全衛生委員会において、年初に取り組み事項を計画策定し半期ごとに進捗確認しています。各現場での取り組みの推進においては、各拠点の安全衛生委員会・推進統括管理者に加え、各部のサステナビリティ推進リーダーが企画・推進パートナーとなり、両輪で「語れる健康経営」実現を目指しています。

※ サステナビリティ活動の全社推進にあたり、各部署に数名「サステナビリティ推進リーダー」を任命しています。

推進体制

推進体制

当年活動指針

2026年のKPI達成に向けて課題の大きい項目を重点取り組み事項としています。

  • 2025年ポッカサッポロ健康経営活動方針

    事業活動で培った知見・ノウハウを活かして健康経営を推進するとともに、お客様の心と体の健康を支える取り組みを行っていく。
    重点テーマ:血圧適正化、運動習慣、たばこ対策、特定保健指導

  • 2025年全社安全衛生委員会活動方針

    サッポログループ健幸創造宣言及び健康経営中期計画に基づき、安心安全に働ける職場環境を実現する

    【実施徹底事項】

    • 有過失事故ゼロを目指し、テレマティクスを活用した安全運転指導の強化・定着を図る・・・有過失事故率:13%以下
    • 有休取得促進・・・ 2025年度平均14日以上(25年4月~26年3月)
    • 継続実施⇒半期で法定5日取得徹底の定着、有休推奨日の設定促進
    • 追加実施⇒活用例・メッセージの発信(リスキリング、健康維持増進など)
    • 生活習慣病健診受診促進・・・40歳以上100%、35歳以上90%、婦人科健診(35歳未満)50%

    【継続】

    • 特定保健指導促進・・・参加率KPI達成(55%以上)
    • 禁煙推奨・・・経営層+経営職のチャレンジ促進

多様な人財一人一人が、互いに健康への取組みを支援し合う職場風土の醸成

「語れる健康経営」というキーフレーズにもあるように、従業員が健康について職場内外で語り合いながら真剣且つ楽しく向き合うことが人的資本・社会関係資本の価値を向上させ、商品・事業で提供できる健康価値や持続的な企業活動に繋がると考えています。

多様な人財一人一人が、互いに健康への取組みを支援し合う職場風土を醸成し、意識・行動変容を促すことで、最終指標であるワークエンゲージメント指標の向上、プレゼンティーイズム損失の改善を目指しています。

<主な取り組みと実施率>

2025年は『社長と語る健康経営』と題して、トップメッセージや社長自身の健康への取り組みを従業員に配信するライブイベントを開催しました。
2022年から継続している『語れる健康経営一人一目標』は4年連続で9割以上の社員が設定し、社員一人一人の健康維持増進に向けて目標設定を部内で語り合い応援し合う場を設けて健康の自分ゴト化を進めています。
2024年から高血圧一次・二次予防のための環境整備として全拠点の共有冷蔵庫に「ポッカレモン100」を常備する『オフィスに置きレモン』施策を展開し、オフィスでの健康的な食生活を支援しています。
また、各部署のサステナビリティ推進リーダー向けに健康経営勉強会を毎年開催しています。サステナビリティ推進リーダーは各部への影響力の大きいメンバーを選出しており、「語れる健康経営」の考え方を各部に展開するパートナーとなっています。
その他、社長自らが全拠点を回って直接対話する社長キャラバンや心理的安全研修、1on1等のコミュニケーション施策を通して、職場のコミュニケーションを活発化するための取り組みを行っています。

主な取り組みと実施率
主な取り組みと実施率

一人一人の確実な健康維持増進

多様な人財が心身ともに元気で明るく前向きなエネルギーをもって次々と新しい価値を創出するためには、一人一人の確実な健康維持増進やライフワークバランスの確保が必要だと考え、ハイリスクアプローチ及びポピュレーションアプローチの確度を上げる取り組みを実施しています。

<主な取り組みと施策参加状況>

サッポログループ戦略マップ「いのちを守る」という考えに基づき、病気の早期発見のための生活習慣病健診受診徹底、婦人科健診受診促進、要精密検査受診徹底を進めています。
重点施策①重症化予防・・・永年の重点取組み事項であったにもかかわらず、生活習慣起因の可能性がある疾患による休業が減少しておらず、項目別に見ると血管リスクが高い社員が多いことが分かりました。特定保健指導率・特定保健指導対象者割合ともには2021年からやや停滞していたこともあり、ハイリスク者へのアプローチに力を入れるべく、特定保健指導の実施率向上と対象者割合改善に取り組んでいます。2024年には社内事例を踏まえた特定保健指導対象者向け勉強会を実施した他、内臓脂肪を減らすため参加者間で競いながら体重を適正ペースで減少させるプログラム『ポッカサッポロ健康ダービー』を開始しています。
重点施策②有休取得促進・・・ワークライフバランス確保については長時間労働の削減に対して一定程度成果が出ているものの、過去より有休取得率が停滞していることが課題でした。2023年の全社安全衛生委員会にてに2026年までの在りたい姿と目標値を設定し、取り組みを加速させています。2024年は前年比1.3日増となり、単年目標値の13日を達成しました。
目標値:15日(2026年KPI)
在りたい姿:心身の健康の維持と増進(休ませる・鍛える)やリスキリング等の自己成長のために主体的に休暇を活用できており、それが社員一人一人のライフワークの更なる充実や成長に繋がっている
施策:半期5日取得徹底、部署ごとの有休推奨日設定、発信強化 等
重点施策③喫煙率低下・・・従業員のいのちを守る取り組みとして重点化しているものの、喫煙率低下が停滞している現状を踏まえ、トップダウンでの取り組みを強化しています。2024年から経営からのメッセージ発信、役員自らの禁煙チャレンジ参加を展開しています。また全喫煙者にアンケートを取り、禁煙・減煙意向のある方には拠点の安全衛生委員会から個別アプローチ等を進めることで、個別アプローチを強化しています。
その他、全従業員に対するアプローチ施策としては、サッポログループ生活習慣改善CP、サッポロビール健康保険組合ウォーキングCP、健康e-ラーニング等に積極的に参加しています。

  • 生活習慣改善CP参加率(ポッカサッポロ単独) 2024年 899人、2023年 921人、2022年 787人
  • サッポロビール健康保険組合ウォーキング参加人数(ポッカサッポロ単独) 2024年 357人、2023年 365人、2022年 399人
  • 女性の健康e-ラーニング受講人数 2024年 729人、2023年 483人、2022年 627人
  • 喫煙者向けアンケート(喫煙者対象)回答率 2024年 72%
  • 生活習慣改善勉強会(特定保健指導対象者向け)参加率 2024年 82%

<パフォーマンス指標>

ストレスチェック、エンゲージメントサーベイを統合した従業員意識調査について、2025年は回答率100%に達しました。
最終指標として重視しているワークエンゲージメント(偏差値)及びプレゼンティーイズム損失も経年改善しています。
また、「会社は健康的な生活をする支援をしているか?」の質問に対し、とても当てはまる、当てはまるの合計が2024年84%から2025年は88%と向上しました。
引続き多様な人財一人一人の健康を支援し合える職場風土を醸成することで、さらなる数値向上を目指します。

調査対象人数 調査対回答率 ワークエンゲージメント
(偏差値)
周囲からの
サポート
(偏差値)
会社や仕事における環境・状況
(偏差値)
ワークライフバランス「仕事による私生活の充実」
(偏差値)
ワークライフバランス「仕事による私生活への支障」
(偏差値)
プレゼンティーイズム(%)*
2021年 1016人 98.3% 52.3 52.9 52 52.2 49.4 36.8
2022年 1054人 96.6% 52.2 52.9 52 52.2 49.3 35.9
2023年 1060人 96.7% 52.5 53.5 52.4 52.5 50 35.5
2024年 994人 99.4% 53.2 54.0 53.6 52.9 50.8 34.6
2025年 895人 100.0% 53.3 54 53.9 53.4 51.4 34.4

偏差値は調査会社参入企業・団体等の一定期間のデータを対象として算出、ワークエンゲージメントは調査会社独自の方法

* プレゼンティーイズム(労働損失%):100%-絶対的プレゼンティーイズム(WHO-HPQ 3問目から算出)

<重点課題の進捗>

生活習慣病健診受診率、婦人科健診受診率は年々着実に向上しています。
一方、特定保健指導の実施率が課題となっており、改善のため2024年から保健指導を本格的な内製化等の取り組みを開始しています。

2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 KPI(2026年)
生活習慣病健診受診率(40歳以上) 84% 92% 93% 95% 100%
婦人科健診受診率(35歳未満) 26% 32% 61% 70.5% 50%以上
(全年齢)
特定保健指導対象者割合(40歳以上) 30.5% 29.2% 24.7% 27.4% 20%以下
特定保健指導実施率 32.5% 32.5% 34.5% 54.7%* 55%以上
喫煙率 21% 20% 21% 20% 12%以下
有休休暇平均取得日数 8.3日 9.4日 11.9日 13.2日 15日

* 2025年9月時点

社内外に広げるポッカサッポロの「語れる健康経営」

ポッカサッポロはレモンを原料とする商品を数多く展開しており、レモンを中心とした健康啓発の取り組みに特に力を入れています。

・骨の健康

トヨタファイナンス株式会社での骨密度測定イベントの様子
トヨタファイナンス株式会社での
骨密度測定イベントの様子

自社オリジナルの施策として、2021年から骨粗鬆症財団と連携した従業員の健康診断時の骨密度測定を行っています。
2023年はグループ企業を含めた700名を超える従業員が骨密度測定を行い、複数回実施をしている拠点での「レモンと骨の健康」に関する知識の認知率については、東京は55%(21年実施)から65%に、愛知は55%(22年実施)から71%に増加。さらに、生活に取り入れている従業員は東京は11%(21年実施)から19%に、愛知は18%(22年実施)から25%に増加しており、継続した取り組みが、骨の健康に対する意識を高めるだけでなく、行動変容に繋がっています。
社内に留まらず、パートナー企業様や自治体でも骨量測定と食生活啓発の活動を実施しています。

・食育活動

幅広い層にレモンという食材の魅力を届け食と健康への興味を引き出す取り組みとして、小学校での食育活動やパートナー企業様へのレモンと健康に関する講座などを行っています。

食育活動について

・レモン検定

2013年から行っている社内検定制度『レモン検定』は、2021年に『ヘルシーレモン検定』と名称を変え、内容についてもレモンの知識だけでなく国民健康栄養調査の結果や食事バランスガイド等の内容を含め、従業員が健康な食生活全体の知識を理解した上でレモンの健康価値を語れることを目指しています。

・研究成果

ポッカサッポロは、レモン果汁のリーディングカンパニーとして研究活動を通してエビデンスに基づきレモン丸ごとの価値を届けることを目指しています。直近の成果として、2023年9月に『レモン果汁の摂取が健常者の愛情ホルモン(オキシトシン)の分泌と心理状態に及ぼす影響について』、2024年7月に『レモン摂取による成人の生活習慣病関連指標に及ぼす影響』を報告しています。

レモン果汁の摂取が健常者の愛情ホルモン(オキシトシン)の分泌と心理状態に及ぼす影響について|ニュースリリース | 企業情報|ポッカサッポロフード&ビバレッジ

日常的なレモン摂取による成人の生活習慣病関連指標に及ぼす影響を確認 〜広島県大崎上島町における長期介入研究結果に関する報告〜|ニュースリリース | 企業情報|ポッカサッポロフード&ビバレッジ

労災に関する具体的内容・対応

製造現場での取り組み

SCM本部が主体となり、労災0を目指して取り組みを推進しています。災害の情報は全工場にただちに水平展開する仕組みを取っており、各職場で同様の災害防止のためのリスクアセスメント、従業員の教育訓練を実施しています。
2025年8月現在、労災は1件(転落、不休労働災害)となっています。

<2025年目標と結果(7月時点)>

「安全感度の向上」
キーパーソンを活動の中心に置き、更なる啓蒙の活性化と安全知識の習得を促す
…全工場実施・継続中
安全カレンダー(スケジュール)の運用し、年間を通した安全活動を徹底して実施する
…全工場実施・継続中

全社での取り組み

2024年より、エイジフレンドリーの取り組みとして65歳以上の全社員対象にロコモチェックを実施しています。
目的:自身の健康状態を確認し健康リスクの軽減や予防策を考える時間をつくること、エリア保健師に個別に健康に関する相談できる関係性をつくること

サッポロライオンの健康経営の取組み

サッポロライオンの健康経営の取組み

サッポロライオン 健幸創造宣言

サッポロライオンは、私たち一人ひとりが、「個性を十分に発揮し、自らが強く、明るく、輝き続けるため」に、ここに「健幸創造宣言」を致します!

  1. 私たちは自由闊達な「コミュニケーション」に努めます。
  2. 私たちは「自己研鑽」に努めます。
  3. 私たちは「健康維持、管理」に努めます。

代表取締役社長 田澤宏之

サッポロライオンは、1人1人がwell-beingな状態でパフォーマンスが発揮できることを目指し、重点課題として生活習慣病健診受診率向上、メンタルヘルス対策、こころと体の健康づくり、シニアの健康、両立支援に取り組んでいます。

KGI(2026年)

  • ワークエンゲージメント54.0以上
  • プレゼンティーイズム33.0%以下(達成済)
  • アブセンティーイズム:2.0日未満/人/年

サッポロライオンはお客様に「JOY OF LIVING(生きている喜び)」を提供している企業です。
そのためには、提供する側の従業員の心身が良い状態であることが前提です。従業員のメンタルや身体の不調にも早期に気づきをもたせるよう、管理監督者にはメンタルヘルス・マネジメントの資格習得も推奨しております。
外食事業の課題となる長時間労働抑制に対しては、社内に「風土改革委員会」を設置し、過重労働による健康障害を防止するための課題解決に取り組むと同時に、産業医からの情報提供を社内報に掲載するなど、健康に重きを置いた働き方の推進を実施しております。
毎月発行の社内報の一部には産業医からの声を「衛声(えいせい)」として従業員に届けています。季節に合わせ、熱中症やインフルエンザ、ノロウィルス等の情報を産業医の目線から飲食店に向けて紹介。それにより、ビヤガーデンでの熱中症を防ぐなど、従業員の知識も高めるようにこころ掛けをしています。

エイジフレンドリーな職場の現実に向けて シニアの健康

2022年度より主に60歳以上の再雇用者の方を対象に、「シニアの健康チェック」の取組みを開始致しました。今年で2年目に突入しております。
やはり、若い方に比べ筋力や敏捷性などの運動能力や視力・聴力の低下、また高血圧や糖尿病などの病気を持つ割合も高くなっているのは現実です。
産業医の意見を聞きながら、毎年お誕生月に健康相談室にて対面orリモートにて「シニアの健康チェック」を実施しております。

★保健師さん健康チェック内容

  1. 健康診断結果・病気の治療状況の確認
  2. 自覚症状や業務上困っている点などのヒアリング
  3. 開眼片足立ちテスト・5回立ち上がりテスト(体力チェック・転倒リスク評価として)
  4. 現場の聞き取り(他の従業員から見てどうか?!)

厚生労働省「SAFEアワード」 エイジフレンドリー部門でゴールド賞受賞

この高年齢労働者が元気に長く働き続けられる環境の整備の取組が認められ、厚生労働省第2回「SAFE アワード」にて、エイジフレンドリー部門のゴールド賞を受賞しました。
外食産業の人手不足の中で、働く意欲と技能・経験をもった重要な働き手であるシニアの労働者が安心し て働けるようにしていくために、高年齢労働者の特性(運動能力や視力・聴力の低下など)によって労働災 害等のリスクが高まる可能性などを企業と労働者の双方が自分事として理解し労働環境を整えていく取組を、今後も推進してまいります。

取組み参考資料

サステナビリティ活動トピックス

月間厚生労働省に「特集」として掲載

SAFE アワード
SAFE アワード

こころと体の健康づくり

毎年9月の厚生労働省 「健康増進普及月間」 「食生活改善普及運動月間」に合わせ、「生活習慣改善チャレンジキャンペーン」を健康管理システム上で実施しています。昨年はウオーキング・禁煙・ノンアル習慣・毎日レモン・ストレッチの5コースを作り約260名参加致しました。インセンティブを設けて会社全体で楽しみながら健康リテラシーを高めていきます。

スポーツ庁が実践している、働く世代を中心に国民のスポーツ実施率を向上させ健康増進やライフパフォーマンスを高めるため、従業員のスポーツ活動の促進に積極的に取り組む企業等を認定している「スポーツエールカンパニー」に2025年度認定されました。

【有酸素運動】ウォーキングコース
SPORTS YELL COMPANY 2025

メンタルヘルス不調等のストレス関連疾患の発生予防、早期発見・対応

わたくしたち飲食業はコロナを経て、年齢に関わらずメンタル不調者が増加傾向にありました。そこでサッポロライオンでは2022年「風土改革部会」を発足し、会社全体の風土を整え、ワークエンゲージメントの向上、メンタル不調者予防対策に取り組んでいます。また、昨年より従業員の健康リテラシー向上を図るため、健康管理システムを導入致しました。アプリの取得率は83.6%になります。手軽にできるアプリからの健康イベントは前年より参加者が約5倍になりました。定期的に健康動画の配信や、毎日1問健康クイズの発信を行っております。同時に睡眠の質や食事の管理などアプリひとつで出来るようになりました。アプリを通じて従業員間でのコミュニケーションの場を広げていると同時に、メンタル不調者を予防しています。また、常に産業医、保健師にて労働者に寄り添った対応、面談等も実施しており、ストレス要因を明確にし1つ1つ改善に向けた指導を心掛けています。
ストレスチェックの反応値も少しずつ減少傾向にあります。また、2024年のアプゼンティーイズムは2023年より1.3日/人改善しました。またプレゼンティーイズムもグループ目標33.4%以下に対し、サッポロライオンは2023年から達成しています。ワークエンゲージメントは2024年:52.8から2025年は53.8に向上しました(グループ目標54.0以上)。社内報での健康経営コーナー「衛声」でも身体の情報はもとより、メンタルヘルスに関するストレス防止対策法なども、引き続き発信してまいります。

休職後の職場復帰、就業と治療の両立

傷病やメンタル不調をかかえている従業員の中には、働く意欲や能力があっても、通院をはじめとする治療と仕事の両立に悩まされている方々がおります。
そのため、就業の継続や復職が困難になる場合も少なくありません。
復職のタイミングや時期については産業医、産業保健師と十分な面談を果たし、休職後100%の職場復帰をめざしています。
また、会社・組織として取り組む必要性や意義を共有することで、治療と仕事の両立を実現しやすい職場風土をつくっていきます。
復職後の産業保健師の定期的なフォローも欠かさず行っております。また、疾病の他に育児や介護による休職後の職場復帰もあります。従業員への知識導入になるよう、人事研修の最後に厚生労働省の介護休業セミナーを織り込みました。他男性育休・介護休職のe-ラーニング実施し、受講者は95.6%となりました。
女性育児休業取得者による体験談の場を設け(交流会)さまざまな働き方を共有することで職場復帰後も両立に向けてフォロー体制を整えています。

生活習慣病健診への取組み

初期の生活習慣病は特に自覚症状がないことが多いため、いつの間にか病気が進行してしまう危険があります。そのためには早期発見、治療を重視し長く元気に働くことを目標に病気の危険因子を取り除くよう呼びかけています。サッポログループでは補助金制度も設けており、手厚いサポートでより健診を受診しやすくなっております。年々受診率があがり2024年度は100%になりました(2026年KPI 40歳以上受診率100%)。

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
生活習慣病健診受診率(%) 58 70 91 97 100

※ 40歳以上

パフォーマンス指標

2024年のアプゼンティーイズムは2023年より1.3日/人改善しました。またプレゼンティーイズムもグループ目標33.4%以下に対し、サッポロライオンは2023年から達成しています。ワークエンゲージメントは2024年:52.8から2025年は53.8に向上しました(グループ目標54.0以上)。

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年
アブセンティーズム(日/人)* 2.9 3.4 2.5 1.8 0.5
プレゼンティーイズム(%)** 34.0 41.8 32.6 30.7 32.2 32.2
ワークエンゲージメント(偏差値)*** 52.3 53.5 53.0 52.7 52.8 53.8

* アブセンティーイズム:年間欠勤日数の合計を在籍者数で割った値

** プレゼンティーイズム(労働損失%):100%-絶対的プレゼンティーイズム(WHO-HPQ 3問目から算出)

*** 偏差値は調査会社参入企業・団体等の一定期間のデータを対象として算出、ワークエンゲージメントは調査会社独自の方法

サステナビリティ強化

サッポロライオンはお客様と従業員その家族の健康のため、お取引先様とともにサプライチェーン全体の人権の尊重と保護、環境安全の配慮などを優先し、商品の提供につとめております。

ライオンメニュー

サッポログループのサステナビリティ方針のなかで、原料や食材などについて、安全安心提供に加え、自然環境保護の観点と人権尊重を意識した調達を目指していくこととなっています。
原料調達先の人権尊重を意識した調達の取り組みは「人権デューデリジェンス(人権DD)」と称され、当社でも重要な「調達概念」となっています。
コーヒー豆については、優先確認対象原料となっており、重要な原料に位置づけられています。その中で有機栽培されたコーヒー豆を使用したコーヒーをお客様に提供しています。

UCC Cafe Nature シリーズ

その他、地域創業事業の中でも食材の選定には品質の安全・安心に重点をおきお客様にとって健康的なメニューの施策に取り組んでおります。

サッポロ不動産開発の健康経営の取組み

サッポロ不動産開発の健康経営の取組み

サッポロ不動産開発 健幸創造宣言

街に暮らす人々が健康で潤いのある豊かな時間、豊かな生活を送ることが私たちの願いです。その実現のためには、まず私たち社員自身が健康であることが欠かせません。
一人ひとりが健康で豊かな生活を手に入れましょう。

代表取締役社長 宮澤高就

健康経営優良法人2025(中小規模法人部門(ブライト500) 認定

健康経営優良法人(ブライト500)

健康経営の積極的な取組みが認められ、2023年~2025年まで3年連続でブライト500の交付を受けました。またスポーツエールカンパニー2024、東京都スポーツ推進企業も合わせて認定を受けました。

健康優良企業「銀の認定」

健康優良企業

2022年10月に健康優良企業として「銀の認定証」の交付を受けた後、毎年再認定交付済。継続して従業員ひとり一人が心身の健康への意識を高め、健康の維持促進に取り組んでいます。

サッポロ不動産開発ではグループの健康増進の取組みとともに、上司とメンバーによる1on1ミーティングを推進し、過重労働の抑制や日頃から心身の変化に気づける体制づくりを図っています。また、フレックスタイムやテレワーク、時間有休等の制度も導入しており、従業員一人ひとりがそれぞれの生活に応じた柔軟な働き方をできるような仕組みづくりをしています。
毎月開催する会社と従業員の代表で構成する安全衛生委員会でも、労働時間や職場づくり、心身の健康増進などについて意見交換を行っています。
さらに社内SNSを活用した情報の発信・共有や、オンラインでのコミュニケーションを円滑に行うための環境整備も積極的に進めており、職場の活性化やワークライフバランスの推進を図っています。

サッポロ不動産開発の健康経営重点項目

サッポロ不動産開発では、パフォーマンス指標向上を目指し、職場のコミュニケーション促進による健康風土づくり、仕事と育児・介護との両立支援、いのちを守る施策として生活習慣病健診(がん健診)、特定保健指導実施率向上に力を入れています。
KGI(2026年):ワークエンゲージメント54以上、プレゼンティーイズム損失33.4%以下、アブセンティーイズム 1.0日未満/人/年

職場のコミュニケーション促進の取り組み

サッポロ不動産開発では、未来価値創造に向け挑戦する組織を目指し、心理的安全性やエンゲージメントの向上、プレゼンティーイズムの改善に取り組んでいます。職場のコミュニケーションはこれらのベースとなるものです。リモートワークが定着し、オンライン環境下でのやり取りが増えている中、コミュニケーションの促進を重要な課題の1つとして位置づけ取り組みを行っています。

2021年からはサンクスポイントという仕組みを導入しました。感謝や賞賛をお互いにサンクスポイントとして贈り合い、相互の関心向上や組織内のコミュニケーションの活発化、モチベーションアップを図っています。また、コミュニケーションのきっかけづくりとして、社員プロフィールや社内ブログなども運用したり、恵比寿と札幌間のオンライン交流会や忘年会を実施しています。
2024年は恵比寿と札幌の相互視察ツアーを実施し、社員間の交流を深める機会を作り、コミュニケーション活性化・モチベーションアップを図りました。また社内のコミュニケーションのきっかけづくりと、相互理解促進として従業員の自己紹介シートを各自作成して週3回3~5名/日のスケジュールで発信しました。今後もコミュニケーション促進に引き続き取り組んでいきます。

育児・介護との両立支援

育児・介護休業法の改正などの社会情勢を踏まえ、所属長による取得促進の働きかけや配偶者が妊娠した男性社員のキャッチアップ後に制度説明を漏れなく実施した結果、男性の育休取得率は100%となりました。
1年間の育休を取得した社員もおり、平均取得日数も増加しています。
役員・社員の96.7%が回答した2025年の調査では、家庭満足度の偏差値が前年より1.3ポイント向上し、54.4となりました。

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
男性育児休暇取得率(出生時育児休業含) % 100 0 100 対象者無 100
男性育児休暇平均取得日数(出生時育児休業含) 5 0 10 - 142

サッポロ不動産開発の健康経営重点項目「いのちを守る」①生活習慣病健診(がん健診)②特定保健指導

サッポロ不動産開発ではいきいき働ける健康的な職場環境を目指している一環として、疾病の重症化予防・早期発見や特定保健指導受診、生活習慣病健診(がん健診含む)の受診率を高めることが重要な課題と考えています。近年、がん罹患者増加や死亡者もおり一人ひとりのいのちを守る意味も含めてがんの早期発見につながる生活習慣病健診(がん健診)や特定保健指導の未受診者に対し人事総務部健康管理担当者よりメールや直接声掛けをして受診勧奨を実施、受診率を高めています。
2026年のKPI達成に向けて生活習慣病健診受診率、特定保健指導受診率100%を目標に掲げています。
受診にかかる時間は、定期健診と同様に勤務時間扱いにする、フルテレワークの社員に対して自宅近くの医療機関での受診可能にするなど受診体制を整えています。社内イントラネットや掲示板等でがん健診の重要性の情報を積極的に発信しています。
その結果、2022年度の特定保健指導の受診率は2022年度は66.7%、2023年は70%と年々向上しております。
引き続き、未予約者へ受診勧奨、e-ラーニングや婦人科医による講演会参加案内、がん経験者の体験共有イベントなどの様々な情報発信などを通じて、一人ひとりの重篤な疾病やがん早期発見のために受診率の向上を目指して取り組んでいます。

≪重点課題の進捗≫
アブセンティーイズム(KGI :1日未満/人, 2026年)は2022年から2023年に悪化したことが課題です。上記の受診率向上の取り組みの結果、2024年度は2023年より0.7日/人改善。社会関係資本の指標の1つとしている「会社は従業員が健康的な生活をするための支援をしているか」の質問では2024年、2025年とともに79%がとてもあてはまる、やや当てはまると回答しました。特定保健指導の実施率も2023年は2022年より3.3%上昇しました。生活習慣病健診受診率は、2022年98%、2023年93%、2024年87%と下降していますがKPI目標の受診率100%を目指し、本格的な受診向上の取り組みを実施しています。

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
生活習慣病健診受診率※1 88 80 83 71 85 98 93 87
特定保健指導の実施率 16.7 40.0 23.1 73.3 40.0 66.7 70.0
アブセンティーイズム※2 2.3 2.0 0.8 1.7 0.7 2.8 2.1
喫煙率 36 31 35 33 31 30 28 25

SRE原籍社員のみで算出

※1 40歳以上

※2 アブセンティーイズム:年間欠勤日数の合計を在籍者数で割った値

≪パフォーマンス指標≫
ワークエンゲージメントは2020年から2024年までの5年間で継続的に向上し、プレゼンティーイズムも2020年以降、4年連続で改善が見られました。
2025年度は全体的にやや下降傾向にありますが、これは現在、当社が大きな事業変革の途上にあることが背景にあります。こうした状況を踏まえ、経営層による全社員との1対1の対話を通じたコミュニケーション強化を実施するなど、エンゲージメントの維持・向上に向けた取り組みを進めています。
今後は、KGI(2026年)、ワークエンゲージメント54以上、プレゼンティーイズム損失33.4%以下を目標として取組を進めていきます。

調査対象人数 調査対回答率 ワーク
エンゲージメント
(偏差値)
周囲からの
サポート
(偏差値)
会社や仕事における
環境・状況
(偏差値)
プレゼン
ティーイズム
(%)*
2020年 145人 88.3% 52.2 50.7 49.8 35.7
2021年 134人 100.0% 53.9 51.9 52.5 33.5
2022年 137人 99.2% 54.1 52.8 52.7 34.8
2023年 141人 100.0% 54.8 53.5 52.6 32.9
2024年 157人 99.3% 56.3 53.2 50.8 31.6
2025年 161人 96.2% 54.2 52.2 49.5 33.4

※ 偏差値は調査会社参入企業・団体等の一定期間のデータを対象として算出、ワークエンゲージメントは調査会社独自の方法

* プレゼンティーイズム(労働損失%):100%-絶対的プレゼンティーイズム(WHO-HPQ 3問目から算出)

サッポロフィールドマーケティングの健康経営の取組み

サッポロフィールドマーケティングの健康経営の取組み

サッポロフィールドマーケティング 健幸創造宣言

当社は、サッポロビールグループのなかで、お客様に一番近い「売場」を舞台に活動しています。
お客様に喜びと感動を提供するためには、まずは従業員自身が心身ともに健康であることが第一だと考えます。
これからも「元気」「健康」「笑顔」を武器に全員が明るく正しく前向きに活躍できる会社を目指していきます。

代表取締役社長 美野佳美

健康経営優良法人2023・2024・2025 3年連続認定(中小規模法人部門(ブライト500))

健康経営優良法人(ブライト500)

当社は、経済産業省と日本健康会議が優良な健康経営を実践している法人を選ぶ「健康経営優良法人2025」の認定を受けました。また、中小規模法人部門認定法人の中で、健康経営度調査結果の上位500法人のみが認定される「ブライト500」の認定も同時に受けております。認定後も、引き続き、サッポログループ各社と連携して、健康増進につながる活動を強化してまいります。

2024中小規模法人 取り組み事例集に掲載頂きました。

中小規模法人部門 取り組み事例集

健康優良企業「銀の認定」

健康優良企業

健康づくりの環境整備の取り組みが認められ、2020年以降2024年も健康保険組合連合会が発行する健康優良企業 「銀の認定証」の交付を受けました。
全社一丸となって健康経営に積極的に取り組んでいます。

従業員の健康増進・安心安全な職場づくりに向けて

サッポロフィールドマーケティングは経営理念として、お客様との接点創りで「お客様・取引先・サッポロビール・社員一人ひとりの幸せサイクル」をまわし続けることを目指しています。店頭における圧倒的な接点創出で、お客様をワクワクさせ、サッポロビールの利益創出を牽引するプロ集団となることをビジョンに掲げており、そのためにもまずは社員自身が健康で安全にいきいきと働き続けることができる環境づくりに取組んでいます。

①生活習慣病健診40歳以上100%受診ならびに婦人科健診50%以上受診
健康診断受診を繰り返しリマインドし、未受診者へは個別にアプローチも行ってきた結果、受診率は年々向上しています。

2021年 2022年 2023年 2024年
40歳以上 45.2% 60.8% 65.6% 66.5%
婦人科全年齢 - 44.6% 53.5% 54.5%

※ サッポログループKPIは40歳以上100%、婦人科健診(全年齢)50%

②喫煙者に対するアプローチ
喫煙率についてはサッポログループの平均を超えている状況ではあるものの、就業時間内禁煙の徹底とともに、喫煙者に対して禁煙プログラムへの参加を促したり、所属長の集まる会議において喫煙率の開示・喫煙リスクの発信等を行っています。

③従業員の身体的負担・ストレス改善に向けた取り組み
重量物を運ぶ・外回りの営業活動をする業務の性質上、毎年実施するストレスチェックの結果において「身体的負担」がグループ各社と比べても偏差値が低く、課題と捉えています。 その中で身体的疲労回復・ワークライフバランスの改善のためにも、残業時間や休日出勤の改善に取組んできました。 フルタイム社員の休日出勤は前年より85%削減となっています。

また、サッポログループ全社KGIとしてワークエンゲージメント 54%以上、プレゼンティーイズム損失 33.4%以下を掲げています。当社においてもストレスチェックの結果を踏まえ、支社ごとに具体的なアクションプランを立て、職場環境やコミュニケーション改善に取組んできましたが、改善した項目もあれば、悪化してしまった項目もありました。各支社長が主導となって、引続きPDCAを回せるような体制づくりを進めて参ります。会社が健康な生活を支援しているかの質問(POS)項目については2025年は83%(とても当てはまる、当てはまるの合計)の結果でした。この点も今後重視しながら、施策運営・風土づくりを推進します。

労災もゼロにはならず発生しているため、毎月全社員に対して注意喚起・事例共有をするとともに、転倒・腰痛予防のストレッチ・トレーニングの周知、より安全に活動できるようにするために必要な備品・防具の導入、社内連絡体制の整備などを進めて参ります。

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年
ワークエンゲージメント(偏差値)* 55.0 56.2 56.2 56.2 55.0 53.7
プレゼンティーイズム(%)** 38.3 35.3 33.6 33.3 34.3 36.2
周囲からのサポート(偏差値) 51.7 53.0 52.8 54.5 53.8 52.7
職場の安全性・快適性(偏差値) 53.9 54.0 54.6 54.1 53.8 52.8
ストレス原因(偏差値) 51.4 50.6 50.0 50.4 49.4 50.2
労災発生件数(件) 8 6 3 8 7 2

* 偏差値は調査会社参入企業・団体等の一定期間のデータを対象として算出、ワークエンゲージメントは調査会社独自の方法

** プレゼンティーイズム(労働損失%):100%-絶対的プレゼンティーイズム(WHO-HPQ 3問目から算出)

※ 2025年8月29日時点

サッポログループ物流の健康経営の取組み

サッポログループ物流の健康経営の取組み

サッポログループ物流 健幸創造宣言

サッポログループ物流の経営理念に掲げる、「お客様にご満足頂ける優れた品質、価値ある物流サービスを創造し提供」するためには、まず何よりも従業員一人ひとりの『心身の健康が一番大切』であると考えています。
子会社であるサッポロ流通システム、大切なパートナーである協力会社の皆様を含めた全ての仲間たちが、心身ともに健康でいきいきと働ける職場を目指して、一人ひとりの健康維持と増進を推進していくことを宣言いたします。

サッポログループ物流株式会社
代表取締役社長 服部 祐樹

健康優良企業「銀の認定」

健康優良企業

2021年4月に健康経営をスタートし、2022年7月に健康優良企業として「銀の認定」の交付を受け、2023年に続き2024年も交付を受けました。
これからも健康でいきいきと働ける職場を目指して、組織全体で健康づくりに取り組んで参ります。

健康経営優良法人2024・2025 2年連続認定(中小規模法人部門(ブライト500))

健康経営優良法人(ブライト500)

健康経営優良法人(ブライト500)

当社は、経済産業省と日本健康会議が優良な健康経営を実践している法人を選ぶ「健康経営優良法人2025」の認定を受けました。また、中小規模法人部門認定法人の中で、健康経営度調査結果の上位500法人のみが認定される「ブライト500」の認定も同時に受けております。当社としては2年連続の認定となります。当社は、引き続きサッポログループの一員として、健康増進につながる活動を強化してまいります。

重点課題

サッポログループ物流株式会社は、健幸創造宣言にて掲げている通り、従業員一人ひとりが心身ともに健康でいきいきと働ける企業を目指しています。そのために従業員ワークエンゲージンメント(目標50)とプレゼンティーイズム(目標35%)を中期目標(2027年達成)とします。
カラダの健康の重点課題として、「定期健康診断における二次健診(緊急医療機関)受診率100%の達成」、「40歳以上の生活習慣病健診受診率100%の達成」に取組んでいます。その活動の推進役として、健康アンバサダーという健康施策を促進する担い手を設定しています。健康アンバサダーは、様々な健康に関するイベントの企画・実行を通じて、従業員の健康施策への参加意欲を向上にも寄与しています。具体的な成果としても、生活習慣病健診の受診率は84%とグループ平均を超え、健康に対する関心度は徐々に高まってきています。またウォーキングキャンペーン(24年秋参加率54%)、生活習慣チャレンジキャンペーン(24年参加率87%)など、運動習慣を高める活動も実施しています。ただし、血圧や血糖値などの有所見者率は依然高く、健康への習慣改善が数値改善に繋がることを目指して、今後も取り組んでいきます。

ココロの健康については課題感を感じています。
近年、物流を取り巻く環境は「2024年問題」への対応など、大きく変化しており、私たちロジスティクス部門は、物流環境の変化に応じた「持続可能な物流体制を維持・構築する」ために、様々な業務改善や変革が求められており、従業員のストレスは増加傾向にあります。
ココロの健康の重点課題として、「ワークライフバランスの向上を目的とした有給休暇の取得促進」に取組んできました。今後さらに、従業員同士のコミュニケーション機会の創出や、従業員を称賛する風土の形成を図り、心理的安全性の高い職場環境を整えていくことで、ストレス軽減を図り、一人ひとりのココロの健康を高めていきます。
サッポログループ物流は、中期目標達成にむけて様々なカラダとココロの健康増進活動を行い健康風土づくりを進めています。25年には、会社による健康支援知覚は73%となっており、従業員にも健康経営が浸透してきています。

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年
ワークエンゲージメント(偏差値)* 48.0 49.2 47.9 48.7 48.2 49.2
プレゼンティーイズム(%)** 40.2% 37.9% 37.5% 37.2% 37.9% 38.1%
エンプロイーエンゲージメント 47.0 47.3 46.4 49.8 49.2 50.0
周囲からのサポート 48.7 50.1 50.7 50.2 50.0 50.6
仕事による私生活の充実 48.8 49.4 49.1 49.2 48.5 49.2
アブセンティーイズム(日/人)*** 0.53 1.28 2.14 1.41 2.82 -
生活習慣病健診受診率 47% 75% 85% 81% 84% -
1日60分以上の歩行、または同等の身体活動の実施割合 26% 29% 32% 34% 31% -
1日30分、週2日以上の運動習慣割合 22% 27% 26% 26% 25% -
特定保健指導対象者割合 30.6% 33.9% 27.8% 28.3% - -
特定保健指導実施率 53.8% 54.2% 52.0% 48.9% - -
有給休暇取得率 68% 64% 77% 73% 79% -

* 偏差値は調査会社参入企業・団体等の一定期間のデータを対象として算出、ワークエンゲージメントは調査会社独自の方法

** プレゼンティーイズム(労働損失%) :100%-絶対的プレゼンティーイズム(WHO-HPQ 3問目から算出)

*** アブセンティーイズム:サッポログループ物流の年間欠勤日数の合計を在籍者数で割った値

サッポロ流通システムの健康経営の取組み

サッポロ流通システムの健康経営の取組み

安全性優良事業所

サッポログループの配送部門として自社トラックを所有する北海道、首都圏、静岡、名古屋の全4事業所が、社団法人全日本トラック協会が定めた3つの評価項目「1.安全性に対する法令の遵守状況」「2.事故や違反の状況」「3.安全性に対する取組みの積極性」の合格基準を満たし、「安全性優良事業所(Gマーク)」の認定を受けています。
具体的には、車輌からの転落防止対策の実施や運行前の血圧測定の義務づけ、車輌への製品積込作業の見直しなどに取り組んでいます。

※ 安全性優良事業所 荷主企業や一般消費者がより安全性の高いトラック運送事業者を選びやすくするとともに、安全性向上に対する意識を高めるための環境整備を図ることを目的に、社団法人全日本トラック協会が安全性を正当に評価し、認定した事業所。

ヤスマの健康経営の取組み

ヤスマの健康経営の取組み

【ヤスマ 健幸創造宣言】

ヤスマは社員とその家族が心身ともに健康であるために積極的な活動を行います。
この活動は会社運営の健全性を支えると共に社会貢献にも繋がります。
「健康経営優良法人」認定企業として、全社一体となる施策を講じていきます。

代表取締役社長 簗瀬 尊弘
ヤスマトップメッセージ

2025 健康経営優良法人 健康優良企業 東京都スポーツ推進企業 2024認定 SPORTS YELL COMPANY 2025

健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)認定

9年連続で健康経営優良法人の認定を受けております。引き続き、社員の健康づくりのための取り組みを積極的に行ってまいります。

健康優良企業「銀の認定」

全国健康保険協会東京支部へ「健康企業宣言」を行い、2016年から10年連続で健康優良企業「銀の認定」を取得しております。

東京都スポーツ推進企業、スポーツエールカンパニー(シルバー)に認定

社員の健康増進のため、スポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行なっている企業として、2015年より「東京都スポーツ推進企業」(11年連続)、2017年より「スポーツエールカンパニー」(9年連続)の認定を受けております。毎朝のラジオ体操やウォーキングイベントを通じて、今後も健康増進につながる活動を実施していきます。

社員の健康維持・増進のための取り組み

  • 毎年健康診断の受診率は100%です。また、健診の結果を産業医に診断してもらい、要治療、要精密検査の社員全員に対して、二次検査を受診するよう推奨を行っています。
  • 毎朝全事業所でラジオ体操を実施しています。ラジオ体操は身体全体の筋肉や関節をバランスよく動かすことができるので、肩こり、腰痛予防や運動不足の解消にもなり、身体を動かした後は、スッキリした気持ちで仕事に取り組むことができています。また、自席や席を立った際に社内で簡単にできるストレッチ運動など業務の合間に手軽にできる運動を推進しています。
  • 社員全員が毎年健康個人目標を立て、健康目標達成に向けて1年間取り組み、成果の確認を実施しています。3㎏減量、間食を控える、ランニング1週間10㎞…など様々な目標があり、各々で達成できる目標を策定しています。
  • 生活習慣の改善を目的とした取り組みに1カ月チャレンジしています。ウォーキングや肩こり解消コースなど、各々が取り組みたいコースを選び、チームを組み、声をかけ合いながら目標達成に向けて励みます。従業員が自身の身体や健康を意識するようになり、職場内のコミュニケーション活性化にも役立っています。
磐田ポッカ食品健康経営の取組み

磐田ポッカ食品健康経営の取組み

持続的な企業活動の基盤として、磐田ポッカ食品は健康経営に取り組んでいます。

【磐田ポッカ食品株式会社 健幸創造宣言】

私たちの体もメンテナンスを怠れば、製造ラインと同じくトラブルを発生させ、お客様に魅力ある商品をお届けすることができません。​
私たちは、お客様の健康や幸せに寄与している自負と責任を持ち、以下の活動に取り組みます。​
『心身の健康』は全ての活動の源です!

  1. 自身・職場をリフレッシュする計画有休システムを構築します​
  2. 定期健診での要検査対象者の100%再受診を達成します
  3. 職場でのレクリエーション・行事を拡充し、参加率アップを図ります​

代表取締役社長 安田 裕一

心と体と社会的健康つくり

●ストレスチェックの回答率100%

メンタル不調を未然に防ぐことで、生き生きとした職場つくりをするためにストレスチェック回答率100%を目指し、実施の理由を添えて案内をし、PC作業が苦手な方へはサポートをしながら全員回答が完了するように進めました。また、期日1週間前、3日前、当日というようにアラームを鳴らし、遅延なく完了させることへの意識付けもした結果、毎年回答率100%を達成することができています。

●周囲とのコミュニケーション機会の増加

毎年実施している社内アンケートにて、上司や会社への不満や、上司と部下の行き違いなどのコメントが毎年複数あったことが課題です。2022年より1on1を開始し、年間4回/人 以上行い、健康状態や悩み事、気になることなどを確認できる場として有効的な活用ができています。また、同時期より社内イベントや地域貢献活動など社内コミュニケーションの場が増えたことで、部署や役職関係なしに社内で「話ができる人」を見つけるきっかけになりました。以前より気軽に相談などができる関係性を作りやすくなったことから、周囲からのサポート、上司の支援、同僚の支援の数値も高水準を維持することができるようになりました。2026年は周囲からのサポート偏差値52を目指します。

ストレスチェック・従業員意識調査回答率

対象人数 回答率
2022年 82 100%
2023年 79 100%
2024年 72 100%
2025年 71 100%
周囲からのサポート
(偏差値)
仕事による私生活の充実
(偏差値)
会社からの健康支援知覚
(%)
2022年 50.4 49.5
2023年 49.7 48.4
2024年 50.0 50.6 71%
2025年 51.0 50.6 75%

●がん健診受診率100%(40歳以上)

健康経営目標としてがん健診受診率100%を掲げている中、2022年のがん健診の受診率は54%という結果でした。このままでは健康意識がない人の受診が滞ってしまうと感じ、2023年に健康への関心の有無など、アンケートを実施しました。約9割が健康に関心があるという結果でしたが、健康のための行動をしている人は6割と、関心はあるが行動ができていない方がいることが分かりました。健康に関する勉強会を開催し、まずは自身の健康状態を把握する必要があること、定期の健康診断と共にがん健診を受診することを伝えました。その際にがん健診の予約方法のレクチャーをし、その後も継続して働きかけを続けました。その成果もあり、2023年は受診率100%を達成することができました。その後も継続して働きかけをし、社員同士の会話にも健診の話が出るようになり、2024年も受診率100%を達成することができました。
また、あまり関心がなかった婦人科健診ですが、管理者が勉強会に出席し呼びかけをしたことで、2023年より受診率をUPさせることができ、目標値50%を大きく上回る結果をています。2025年は自主的な行動を観察していましたが、8月現在で予約完了までが50%となっており、まだまだ根付かせるところまでに至っていないことが分かりました。ここから働きかけをし、今年も100%を目指します。また、このような活動がヘルスリテラシーの向上に繋がり、安定した企業活動の基盤となることを共有し浸透をさせていきます。

※ 一人で受診が困難な方、妊娠中の方など、やむを得ない事情のある方は除外としています。

がん健診受診率 婦人科健診受診率
40歳以上 34歳以下 35歳以上 TOTAL
2021年 66% 57.1% - -
2022年 54% 0.0% 72.7% 57.9%
2023年 100% 87.5% 81.8% 84.2%
2024年 100% 87.5% 93.6% 91.7%

パフォーマンス指標

これらの取り組みにより、ワークエンゲージメントは年々向上、2025年のプレゼンティーイズムは前年より改善しました。
今後もいきいき活躍できる職場づくりを目指して、健康施策のPDCAを回していきます。
KGI:ワークエンゲージメント 55.0以上(2028年まで)

アブセンティーイズム
(日/人)
プレゼンティーイズム ワークエンゲージメント
(偏差値)
2022年 0 38.5% 45.6
2023年 0.12 43.4% 46.0
2024年 3.2 42.0% 46.6
2025年 - 39.2% 48.9

※ 偏差値は調査会社参入企業・団体等の一定期間のデータを対象として算出、ワークエンゲージメントは調査会社独自の方法

* プレゼンティーイズム(労働損失%):100%-絶対的プレゼンティーイズム(WHO-HPQ 3問目から算出)

** アブセンティーイズム:サッポロホールディングス、サッポロビールの年間欠勤日数の合計を在籍者数で割った値
 サッポログループ2026年目標値:プレゼンティーイズム33.4%以下、ワークエンゲージメント54.0以上

銀の認定

健康優良企業
健康優良企業認定証

2025年8月1日 健康保険組合連合会東京連合会より、健康優良企業「銀の認定」を受けました。
健康づくりの活動を今後も取り組んでいきます。

今後の課題

喫煙率12%以下(2028年)にむけて

自身、周囲の健康に直結する喫煙についての知識の共有と、考える場(時間)を提供し、何らかの回答を求め、禁煙への挑戦を後押しできるよう活動をしていきます。それと同時に、社内の喫煙状況の把握と場所の提供のあり方を、健康経営を軸に会社として考え直します。

●有所見者率の改善

健康診断の結果から再受診および再検査を指示された人の対応は100%ですが、その結果を招いた原因に対し向き合う行動が少なく、毎年同じ項目で有所見と判断されている人が大半を占めています。確かに、再受診、再検査への促しをしているので「再検査に行けば(行ったから)いいでしょ。」という考えを植え付けてしまっているのも事実で、健康意識への働きかけができていませんでした。目的を明確にし、社内に周知したうえで計画的に健康への知識や意識を向上させるよう会社全体として取り組んでいきます。

●ゼロ災を目指す

2024年度は0件でしたが、2025年は1件発生しています。ゼロ災を目指して、エイジフレンドリーガイドラインの周知、ロコモチェックを実施します。

3年前よりたばこの種類追加

燃焼 併用
(燃焼式・新型)
新型
(加熱式、電子タバコ)
非喫煙
2023年 4% 6% 15% 75%
2024年 3% 8% 17% 72%
2025年 6% 10% 20% 65%

健康診断有所見率

有所見率
2021年 28%
2022年 41%
2023年 40%
2024年 40%
2025年 36%
サッポログループ物流のホワイト物流の取組み

サッポログループ物流のホワイト物流の取組み

『ホワイト物流推進運動』自主行動宣言

サッポロホールディングス(株)は、「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、2019年にサッポロビール(株)、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)、神州一味噌(株)、サッポログループ物流(株)の4社から物流の持続的・安定的な運営に向けた自主行動宣言を提出しました。

自主行動宣言について

自主行動宣言について

当グループ4社は、「ロジスティクス業務の標準化」および「グループ拠点ネットワークの構築」を中心に、物流の効率化・働きやすさ向上に向け取り組むことを表明しました。
関係会社との協働・協調の下、トラック運転手や倉庫作業員の労働環境改善に努めます。

ロジスティクス業務の標準化

物流現場でカートンの識別のために使用している製品コードの表示位置を揃え、視認性を向上させました。今後増加が見込まれる外国人・高齢者等・多様化する労働者にとって、より働きやすい労働環境を実現します。

グループ拠点ネットワークの構築

工場拠点からお届け先までの輸送距離の短縮を図るために、サッポロビール(株)では、東海エリアと北関東エリアでの物流拠点の新設、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)では、西日本エリアでの新たな生産委託を進めました。
今後も拠点ネットワークを見直し、運行上の法令遵守・トラック運転手の更なる負担軽減を実現します。

海外グループ企業の取組み

健康問題の予防と管理

健康問題の予防と管理

サッポログループでは従業員の健康を第一に考え、海外の従業員の安全衛生とヘルスリテラシーの向上に努めています。

スリーマン社

  • 安全と健康に関するHealth and Safety Committeeを毎月開催
  • News Letterなどを活用した人事部門による健康に関する啓蒙活動を実施
  • Mental Healthに関する情報発信及び相談機関の紹介、セミナーを実施
  • Mentorship Program開始、メンターとメンティーによるペア制度での心の健康維持に注力

サッポロストーン社

  • 各事業場でsafety committee meetings を毎日開催
  • メンタルヘルス強化月間を設定し、従業員に啓蒙活動を実施
  • 外部リソースにより全従業員がメンタルヘルスのサポートが受けれる体制を確立

サッポロベトナム社

  • 福利厚生に健康保険加入を組込み、現地従業員全員に定期健診を年に1回実施
  • 医療関係者からの講習会を年に1度実施

ポッカ社

  • 現地従業員全員が定期健診を年に1回実施
  • 健康に関する情報を人事部から従業員に月次配信
感染症対策

感染症対策

マラリアは世界で年間2億人以上感染し、結核は2019年に推定1000万人、HIVは170万人が新たに感染しており、サッポログループはグルーバルヘルスの推進の重要性を認識しています。現在、感染症の健康リスクを低減するために、日本国内は勿論、諸国においても以下の取組みを行っています。今後、さらなる感染症に関する教育を進めていきます。

インフルエンザ・COVID-19

  • サッポロ北米事業:アメリカ、カナダとも各国の方針を基準に在宅勤務の推奨
  • サッポロベトナム社:『生産現場、事務所(工場以外含む)での必要な対策は従業員の自主判断としている。基本的には現況を把握し、治療や予防などの対策を改めて確認することをお願いしている。

ジカ熱・デング熱

  • ポッカ社:ジカ熱・デング熱の原因と対応に関する情報を従業員に周知

結核

  • サッポロベトナム社:現地従業員全員に胸部X線検査を含む定期健診を年に1回実施

狂犬病

  • サッポロベトナム社:ベトナム駐在員に予防接種を実施
安全衛生活動

安全衛生活動

  • スリーマン社:月に1回 Health and Safety Committeeを開催
  • サッポロストーン社:月に1回 safety committee meetings を開催
  • サッポロベトナム社(ロンアン工場):
    • 月に1回 Labor Health and Safety Meetingを開催
    • 年2回 消防訓練実施
  • ポッカ社:
    • リスク管理と改善活動に向けて、「Safety Committee」を月に1回開催
    • 経営陣の安全衛生のコミットとして「経営陣向けプログラム」を実施
    • 緊急対応チームに属する従業員は、消火活動・有害物質流出時の封じ込め訓練を実施
    • 避難訓練を年2回実施
環境の持続可能性

環境の持続可能性

  • ポッカ社 :
    • 半期毎の CSR (企業の社会的責任)活動の実施
    • 以下活動内容:
      • 水路のごみ拾い
      • 生活必需品の寄付
      • 食料品提供による生活困窮支援
      • 都市緑化の維持支援

福利厚生

様々な福利厚生施策を通じて、社員の生活を支援しています。
社宅制度による住居支援、社員持株制度、慶弔慰金制度といった各種施策に加え、カフェテリア制度を導入しています。社員のライフスタイルの多様化を踏まえ、予め会社が準備した「育児・介護」「自己啓発」「健康づくり」「リフレッシュ」等のメニューの中から利用者自身が必要な支援を必要な時に選択できます。
また、社員のライフプラン・マネープランの支援に努めています。

労使関係

基本的な考え方

サッポログループでは、定期的に労使協議の機会を設けて労働条件や人事諸制度について討議するなど、労使一体となって職場環境の維持・改善、安定した労使関係の構築に努めています。

安定した労使関係の構築

サッポログループ各社は、グループ人財マネジメントビジョンに基づき、安心して働ける職場環境づくりには、従業員の安全・健康に対する配慮の徹底が不可欠だと考え、労働災害の防止や、心身の健康維持・増進に向けたさまざまな施策を実施しています。

サッポロビールの労使関係

サッポロビールの労使関係

サッポロビールでは従業員組合としてサッポロビール労働組合が組織されています。サッポロビール労働組合は管理職以外のほぼ全従業員が加入しています。
「会社と組合とが相互にその理念を尊重し、職場規律の確立、労働条件の維持改善、業務の能率的遂行を期し、あわせて安定した労使関係を築き、会社の発展を実現する」ことを労使関係の基本としています。
サッポロビール労働組合との間で締結している労働協約において、「会社は組合が社員を代表する唯一の正当な交渉団体であることを認める。」「会社は組合活動の自由を認める。組合員は組合員であることおよび正当な組合活動に従事したことによって不利益な取り扱いを受けることはない。」と明記し、団体交渉の権利ならびに結社の自由の権利を尊重しています。
労使間では、労働時間や経営協議制の運用等について労使協定を締結しており、労働条件の基準の決定や諸制度の新設・改廃にあたっては、正式な団体交渉のほか、団体交渉に準ずる専門委員会を設置して意見交換を行うなど、より実質的かつ迅速に解決できる協議体制を整えています。また、従業員のウェルビーイングのために、安全衛生、働き方改革、健康経営などの取組みは、会社と労働組合で密接に意見交換をしながら、社内に展開しています。
経営方針、経営内容などの諸課題については会社と労働組合代表による経営協議制を導入し、相互に意見を交換する場を年2回設けています。
サッポロビール労働組合は上級団体となる日本食品関連産業労働組合総連合会に加盟し、上級団体要請事項に対して適切に対応しています

ポッカサッポロの労使関係

ポッカサッポロの労使関係

ポッカサッポロでは従業員組合としてポッカサッポロ労働組合が組織されています。
ポッカサッポロ労働組合はユニオン・ショップ制となっており、管理職及び労働協約に定められる非組合員の範囲を除いた全ての正社員が加入しています。
労働協約にて、「会社と組合が公正な理解と信義誠実の原則に基づき、相互に基本的権利を尊重し、対等の立場で労働条件を定めるとともに、その維持改善に努力し、飲料・食品事業の社会的使命の達成に寄与することを目的とする」「会社と組合は、この協約を遵守し誠実に履行することを確約する」と協約の目的及び遵守義務を定め、団体交渉の権利や不利益取扱いの禁止を明記しています。
労使でともにより良い労働環境をつくっていくため、月次の労働協議会にて会社と労働組合代表者間で諸制度の運用や労働安全衛生・健康経営の取り組み等について意見交換を行っています。また、月次の労働協議会に加えて経営方針・経営内容などについて経営層と労働組合代表が相互に意見を交換する場として、経営協議会を年2回設けています。

サッポロライオンの労使関係

サッポロライオンの労使関係

東証二部に上場した翌年の1989年、サッポロビール労働組合ライオン支部からサッポロライオンの労働組合として独立。
以降約30年が経過し、現在は約260名が加入しています。
「働きやすく働き甲斐のある職場づくり」「ゆとりと豊かさを求め、労働条件の改善と向上を図る」「全員参加による活力ある組織づくり」を活動の基盤とし、「経営諮問委員会」「労使懇談会」といった年2回の経営協議制の場で企業経営に対する提言や、組合員からの声を伝えています。経営協議制の場で提言した内容の多数は実現しており、労使が一体となって企業経営に取組んでいます。
また、独立以前より続いている労働組合主催の厚生会活動「みかん狩り」は、毎年11月3日(文化の日)に開催しており、当社従業員やその家族、会社役員等も参加し、毎年100名以上が参加する一大イベントとなっております。その他にも様々な厚生会活動を開催しています。
また、2023年からは「人事・賃金制度検討委員会」を労使で定期的に開催することで、働きやすい職場づくりと安定した生活環境に向けた意見交換を実施しています。

ワークライフバランス

働き方改革の取り組み

サッポロビール働き方改革の取組み

サッポロビール働き方改革の取組み

サッポロビールは、仕事の生産性向上・心身の健康・生活の充実を目的に、2017年「働き方改革2020」をキックオフしました。2020年までの4年間の取り組みとして、各自の業務を優先順位づけし、取捨選択を進める一方、テレワーク・時間有休・スーパーフレックス・勤務間インターバルの各制度を導入し、働き方の選択肢を拡大し時間創出を図る等、より柔軟で生産性の高い働き方を可能にする改革を実行してきました。
2021年には、あらたな経験による自己成長やキャリア形成を支援するため、社外副業制度・社内副業制度・社内インターン制度を開始しました。
2022年より、環境変化や働き方の多様化に合わせた「働き方改革」を更に推進していくため、“対面・対話”をコンセプトとした“Sapporo Workstyle”をスタートし、 「自律した働き方」「チームワークで成果を上げる働き方」「ワークライフバランスの質を高める働き方」の実現を目指しています。
2024年には、2016年に導入した「育児」「介護」等を理由に一定期間居住ブロックを限定し勤務できる制度の適用理由に「配偶者同居」を追加しました。加えて、「リージョナル型社員のどこでも勤務制度」、出張型の営業職において単身赴任又は自宅から通勤を選択できる制度を導入し、働き方の選択肢を更に拡大しました。
また、女性の働きやすい環境づくりにも力を入れています。生理休暇を柔軟に活用できるよう「M休暇」に改称し、月経前症候群(PMS)による体調不良時も休暇の対象としました。さらに、半日単位でもM休暇を取得可能とし、女性社員が健康と生産性を両立できる職場環境の実現に向け取り組んでいます。
お酒には、酌み交わすことで人と人を繋ぐちからがあります。こうしたお酒との長い歴史と文化を育んできた当社ならではの働き方として、人と人を繋ぐ“対面・対話”を重視する働き方を志向し、出社でもテレワークでも力を発揮できる働き方を実現することにより、組織及び個人の生産性とエンゲージメントの向上を目指します。

ポッカサッポロ働き方改革の取組み

ポッカサッポロ働き方改革の取組み

ポッカサッポロは人事ポリシーとして掲げている「自立し挑戦し続ける人財が働きがいを感じる会社」でありたいと考えています。そのためさまざまなライフステージを経て社員が働き続け、自分に合ったキャリアを歩めるように働き方改革に積極的に取り組んでいます。
2018年には、コアタイムのないフレックスタイムやテレワーク、インターバル等の時間と場所を効果的に活用する制度を導入し、多様な社員が働きやすい環境の整備を進めてきました。
2021年にはあらたな経験による自己成長やキャリア形成を支援するため、副業制度・社内インターン制度を開始し自らキャリアを切り開く場を提供しています。
2023年には入社後満5年の社員に対し、要件を問わず一定期間勤務地を固定する“エリアカード”を導入し、社員が描くワークライフバランスの実現を応援するとともに、今後のキャリアプランを設計する機会を提供しています。
これからも積極的に働き方改革を推進し、社員一人ひとりが力を最大限発揮できるよう環境を整え、生産性向上を図っていきます。

サッポロライオン働き方改革の取組み

サッポロライオン働き方改革の取組み

サッポロライオンでは、2017年より働き方改革の取組みをスタートし、2018年以降は「働き方改革推進委員会」として、「総労働時間の適正化・長時間労働の改善」をテーマに「風土改革」・「労働環境改善」・「業務簡素化」の3本柱を進めてきました。
その取組みの成果は幅広く、「さん」付け呼称徹底・連休取得推進・事務処理簡素化・LINEWORKS導入・社内報「ハレのちライオン」発刊・e-Value導入・FAQサイト制作・文書管理整理・ペーパレス化推進・女性活躍推進等の様々な活動により、労働時間の削減と生産性の向上に寄与しました。
2022年10月委員会の発展的解消以降は、その取組みを本社各部、事業部、DX・IT推進委員会、風土改革部会にて引き継ぐこととし、以降もTTO導入やデータ分析・マーケティング施策、職場環境の改善等に大きな効果を上げ続けています。

労働時間削減・管理と有給休暇取得

労働基準法を含めた各種法規制に従い、人事制度を策定しており過度の労働時間を削減すべく取り組んでいます。

サッポロビールの労働時間削減・管理と
有給休暇取得促進の取組み

サッポロビールの労働時間削減・管理と有給休暇取得促進の取組み

サッポロビールでは、全社的な働き方改革の取り組みを通じて、所定外労働の削減と有給休暇取得促進の取り組みを推進しています。
柔軟な働き方を可能にする制度・施策としてテレワーク制度、時間有休制度、スーパーフレックス制度、勤務間インターバル制度、シェアオフィスを導入すると共に、これらの制度を活用可能とするため、モバイルPC、モバイルwifi、携帯電話等の機器の支給や、出社して対応する必要のある業務の見直し(捺印業務の簡素化、会計伝票・請求書のペーパーレス化・電子化、会議・研修のリモート実施等)も進めています。

所定外労働削減の取り組み

業務特性や人員規模等が異なる点を考慮し、事業場毎に目標を設定し、その達成に向けて取り組みを進めており、労働時間管理に関する社内ルール(所定外労働の事前申告・事前承認、勤務表の日々入力・日々承認)を徹底すること、毎月の所定外労働実績を見える化して長時間労働に対する原因把握と対策の検討・実施等を通じて長時間労働の抑制・防止を進めています。
また長時間労働者に対する産業医面談実施により心身の健康へのケア・フォローにも取り組んでいます。

有給休暇取得促進の取り組み

有給休暇については全社統一の目標として2025年は17日以上取得を掲げています。
所定外労働と同様に毎月の取得状況を見える化し、状況に応じて取得促進の働きかけを行っている他、労使協働で連続取得キャンペーン等の施策も展開しています。
また有休の計画的取得が業務効率の向上やワークライフバランスの観点から重要であるという啓発活動にも併行して取り組んでいます。

期日 目標数値
年間労働時間 2025年 2000時間以内
有給休暇平均取得日数 2025年 17日

サッポロホールディングスを含む

※ 年間労働時間=所定労働時間(1830時間/年)+所定外時間-代休時間ー有給休暇取得時間で算出

ポッカサッポロフード&ビバレッジの労働時間削減・管理と
有給休暇取得促進の取組み

ポッカサッポロフード&ビバレッジの労働時間削減・管理と有給休暇取得

労働時間に関する取り組みについて

ポッカサッポロでは、法令遵守及び労働安全衛生の観点から適切な勤怠管理を重要視し、労働組合や各部門や事業場の管理監督者と連携しながら、従業員の適正な労働時間維持に向けた取り組みを行っています。
月次の労使協議会や各事業場の安全衛生委員会においても、労働時間実績について労使で議論し、原因把握と対策の検討・実施等を通じて長時間労働の抑制・防止への取り組みを行っています。
また人事システムを活用して月毎の所定外労働実績をリアルタイムでグラフ化して本人及び管理監督者に提供することで、労働時間管理を推進しています。PCのログ時間についても2022年より勤怠表に反映し、労働時間の適正把握を進めています。
課題がある部署の管理監督者には個別にヒアリングを行い、コミュニケーションをとりながら課題解決を図っています。
長時間労働者本人については産業医面談実施により心身の健康へのケア・フォローにも取り組んでいます。

有給休暇等の活用促進

有給休暇取得については、全社安全衛生委員会にて「2026年までに年間15日以上」という目標を労働組合とともに掲げています。夏季や冬季の連続休暇取得に加え、月に1日程度の休暇活用をできている姿を目指し、15日と設定しています。
定期的に心身リフレッシュすることで仕事の生産性を高めるとともに、社員1人1人がより豊かな人生を送るために、計画的且つ主体的な休暇利用を推進してます。
活用推進については全社一律の取り組みだけでなく、仕事のあり方などを踏まえて、どのように有休を取得しやすい環境をつくっていくかを、各部署が主体となり考えて工夫して取り組みを行っています。

目標値(期日) 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
平均有休取得日数 15日(2026年度) 8.3日 9.4日 11.9日 13.2日
サッポロライオンの労働時間削減・管理と
有給休暇取得促進の取組み

サッポロライオンの労働時間削減・管理と有給休暇取得促進の取組み

サッポロライオンでは、社内イントラを使用した店舗・個人への情報共有と各種連絡により全社的な労働環境整備を進めており、具体的な活動は以下の通りとなります。

労働時間削減の取組み

  • 人財及び人手不足の解消に向けた採用活動強化、スタッフ採用投資額及び媒体利用増
  • 毎月の個人別基準外労働時間分析及び期中の中間チェック実施
  • 産業医による医師面談の勧奨
  • 長時間労働者本人・上長に対する人事総務部からのヒアリング実施。
  • 事業部別営業会議への定期参加及び労働時間管理の進捗確認・ヒアリングの実施

有給休暇取得促進の取組み

  • 前年中の「有給休暇取得年間スケジュール」登録実施
  • 所属長・本人に対して社員・PAスタッフの「有給休暇取得管理リスト」を送付し、啓蒙活動・進捗確認を実施
  • 事業部別営業会議への定期参加及び有給休暇取得の進捗確認・ヒアリングの実施
サッポロ不動産開発の労働時間削減・管理と
有給休暇取得促進の取組み

サッポロ不動産開発の労働時間削減・管理と有給休暇取得促進の取組み

サッポロ不動産開発では、スーパーフレックスタイム制度、テレワークの導入等各制度を実施し、効率的に業務を行える風土を創出しています。時間外削減の対策の一部として特定以上時間外勤務の社員に対して所属長へ時間外削減の対策、社員の体調やメンタル面の確認などの面談実施をしています。また、有給休暇取得促進のために、連続5営業日の取得を推奨をしています。

期日 目標数値
年間労働時間 2025年度 1880時間
有給休暇平均取得日数 2025年度 16日

※ 年間労働時間=所定労働時間+所定外労働時間-有給休暇取得時間

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